傘になりたい（11.11HBD！DearYT）

side YT ２ ページ39

今日はAちゃんが家で待っててくれてる日。
おととい会ったときはすっげ体調悪そうだったけど大丈夫かな。

あの日の俺の行動も今までから考えたら超珍しいから。
だって次の日朝早くから仕事だったのに。
体調悪くて一人で泣いてる？って思ったらもうAちゃんち行ってた。




帰りの車、まっすーと一緒で寒かったから、ちょっと離れたとこで降ろしてもらう。
ランニングして、体あっためて帰ろう。

今日のごはん何かな。





家に着く。
せっかくAちゃんにお迎えしてもらえるから、玄関の方のチャイムを鳴らす。
ドアが開いて、今家事してました、って感じの新妻みたいなAちゃんが出てくる。
嬉しくなって、とにかくぎゅー。


「ただいまぁー」
「ふふ、おかえりなさい」
「今日寒かったから、途中で車降りて走って帰って来ちゃった！暑い！」
「えー！風邪ひく！お風呂わいてるよ！」
「おお！マジで！ありがとー！」


一旦離れて、肩を掴んでAちゃんの向きを変える。
後ろからだっこして、そのままリビングに向かって２人でくっついたまま歩く。
肩のとこに顎を置いて、くんくん。
いいにおい。


「ね、荷物きた？」
「来てないけど、ボックス入らないやつ？今日くるの？」
「そうそう、今日夜くんのよ」
「まだだと思う、不在票入ってなかったよ」
「あ！部屋綺麗んなってる！」
「お洗濯物いっぱい落ちてたから洗濯機まわしちゃった」
「もー！Aちゃん、ありがとっ！」


後ろから耳にちゅーしたら、Aちゃんが首をすくめる。

「きゃー！くすぐったい！」
「んふふ」

逃げようとして暴れるから、逃げられないように腕ごとぎゅーって抱きしめる。
唇を左耳にくっつけたままでひそひそ話す。
耳が弱いのは検証済みだ！！


「なに？くすぐったいの？」
「やめてよー！」
「やめない」
「やーもう、耳よわい！」
「ふふ、知ってる」


イチャイチャやってたら、ちょっと俺の手越が元気になってきちゃった！うっかり！
まぁこのままなだれ込んでもいいけども。
もうそんな若くないからね。
ちゃんと順番にね。
お楽しみの荷物もくるし。



「続きはあとでね！風呂入ってくんね！」
って、鼻歌でいろいろ誤魔化しながらクローゼットに行ってジャージ用意する。

Aちゃんが真っ赤な顔してて可愛い。
よし！急いでシャワー！！

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