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夏服、クリーニング出さなきゃなあ、
親がほとんどいないのは慣れたけどやっぱりなかなか大変で。
いつもいつも物が入ってる龍我のポケットを漁ると、案の定色々と出てきた。
飴、髪ゴム、メモ、よくもまあこのちっちゃいポケットにこんなに物が入ったな、
ゴソゴソしてたら、「龍我くんへ」って丸っこい字で書かれたメモが出てきた。
……これは、もしや、
龍我ごめん！って思いながら開くと、「HRのあとに端っこの空き教室に来てください」だって。
龍我はお友達の話はたくさんしてくれるけど、こういう話を聞いたことがなかったからびっくりしたけど
…いやでも、あれだけかわいい龍我を女の子が放っとくわけないか。
というか、姉にそんな話しないか、普通。
龍「ねーちゃあん、」
「うおああ！」
龍「え！？なに！？」
「なんでもないよ！」
龍「そう？」
慌てて背中に隠したけど、バレてない？セーフ？
…なんだかめちゃくちゃ悪いことをしてる気分。
龍「お腹すいたー…」
「お昼にするにはちょっと早くない…？」
龍「そうだけどー、」
「じゃああと30分がんばったらご飯にしよう！龍我の好きなもの作る！」
龍「ほんとに！？がんばるー！」
…我が弟ながら単純すぎて怖くなるな、かわいいけども。
そのへんに置いてたポケットから出てきた飴と一緒に手紙もまとめて、龍我に手渡した。
「龍我、これ」
龍「ん？なにこれ」
「制服のポケット、物出しといてっていつも言ってるでしょ」
龍「あー！ごめん！」
「いいよー」
龍「……ねーちゃん、これ見た？」
これ、というのは。
恐らく、きっと、手紙のことだよね。
……ん〜、
「……」
龍「見たなー？まあいいんだけど」
「なんでバレたの…」
龍「ねーちゃん嘘つけないじゃん、顔に出るもん」
「龍斗にも言われたなそれ…」
龍「あー、さくちゃんはそうね、うん」
「なにその反応」
龍「なんでもなーい」
…口笛吹きながら戻ってった。そんな昭和的な誤魔化し方しなくても。
まあ怒られなくてよかった、龍我に嫌われたら間違いなく生きていけない。
彼女いるのか聞けなかったなあ、でも家にいる間 龍我ずっとリビングにいるし、電話とかもしてなさそうだしいないか、たぶん。
「彼女かあ…」
私はあの人の彼女には絶対になれないのに。
好きなのか情なのかよく分かんないな。
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なぴたん(プロフ) - キュンをありがとうございます。 (2020年10月25日 21時) (
レス) id: e52c01cdc8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきん☆(プロフ) - この作品めちゃくちゃ好きなやつです。続きが気になって、キュンキュンしちゃいます。楽しみにしています。 (2020年10月1日 19時) (レス) id: 1f3a1e88fd (このIDを非表示/違反報告)
雪の王子様 - とても面白いです！続きが気になってるので早く公開されないかな〜ってうずうずしてます！低評価する人はゆゆ様の文才に嫉妬してるんですよ！私はもちろん一番右を推させていただきました！これからも頑張ってください！作ちゃん、おめでとう！ですね！ (2020年9月30日 16時) (レス) id: aef40a82b9 (このIDを非表示/違反報告)
みなこ(プロフ) - ゆゆさんの小説、すごく好きなので朝から幸せです！ (2020年9月30日 8時) (レス) id: 4ba1728e1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆゆ
| 作成日時：2020年9月30日 4時
