１３ ページ13
.
注文も橋本くんがとってくれて、
ケーキも橋本くんが運んで来てくれた。
…どれだけ暇なんだ。
涼「いいなー、俺も食いたい」
「一口食べる？」
涼「いいの？やったー」
作「ちょ、」
フォークに乗せたケーキを橋本くんの口に入れようとしたら
龍斗に手首を掴まれて、なぜかそのまま食べられた。
……え？
「どうしたの…」
作「お、俺が食べさせたいな〜って」
「なにそれ、いいけど」
涼「あー、やっぱいいや、店長怒られるし彼氏くんも怖いし」
作「彼氏？俺がですか？」
涼「違うの？」
…違うの？って、橋本くん私に彼氏いないの知ってるじゃん。
挑発するみたいに龍斗を見てる橋本くんもよくわかんないし、
なぜか「違うの？」って聞かれて悩んでる龍斗もよくわかんない。
作「…違いますけど、今は」
涼「んな怖い顔しないで？(笑)」
作「してませんよ」
な、なにこの空気…
バチバチしてる2人を前に押し黙ることしかできない。
なのに、「ごゆっくり〜」なんて言って橋本くんどっか行っちゃうし。
…どうしてくれるんだ。
作「…さっきの人と仲良いの？」
「うん、唯一の同級生で」
作「ふーん…」
「や、橋本くんモテるし彼女いるっぽいし全然そんなんじゃないからね」
…待て。
なんで龍斗に弁解する必要があるの、何にも聞かれてないし別に誤解されて困るわけじゃないし、
作「知ってるよ、Aちゃんは別に好きな人いるでしょ」
「え？」
作「なんて名前だっけ、高校の時の先輩」
「なんで、」
作「Aちゃん分かりやすいって俺ずっと言ってるでしょ」
「そうかな…」
作「高校生の頃ずーっと先輩の話してたもん」
「そうだっけ」
だからなんで私はこんなに気まずいんだ。
龍斗に好きな人知られたからって別にどうでもいいじゃん。
だけど、なぜか龍斗には話しとかなきゃ、って思った。
「先輩のこと、もう好きじゃないよ」
作「…そうなの？」
「うん、さっき区切りつけてきた」
作「さっき？」
「ずっと彼女いたのに勝手に好きでいただけなんだけどね、疲れちゃった」
作「…そっか」
えらいえらい、ってヨシヨシされた。
…一応、私龍斗より2歳も年上のはずなんだけど。
年齢だけで龍斗のことを弟分だと思ってたけど、
龍斗の言動だけで言うと私より大人かもしれない。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 848人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「HiHiJets」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なぴたん(プロフ) - キュンをありがとうございます。 (2020年10月25日 21時) (
レス) id: e52c01cdc8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきん☆(プロフ) - この作品めちゃくちゃ好きなやつです。続きが気になって、キュンキュンしちゃいます。楽しみにしています。 (2020年10月1日 19時) (レス) id: 1f3a1e88fd (このIDを非表示/違反報告)
雪の王子様 - とても面白いです！続きが気になってるので早く公開されないかな〜ってうずうずしてます！低評価する人はゆゆ様の文才に嫉妬してるんですよ！私はもちろん一番右を推させていただきました！これからも頑張ってください！作ちゃん、おめでとう！ですね！ (2020年9月30日 16時) (レス) id: aef40a82b9 (このIDを非表示/違反報告)
みなこ(プロフ) - ゆゆさんの小説、すごく好きなので朝から幸せです！ (2020年9月30日 8時) (レス) id: 4ba1728e1f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆゆ
| 作成日時：2020年9月30日 4時
