其ノ玖 ページ9
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「ガハハハハハ!!俺様は山の王だ!これは俺のもんだァ!!!」
「コラ伊之助!!まだみんな揃っていないだろう、座りなさい!」
「そうだぞ、みことちゃんがくれたんだからみことちゃんがいないと意味ないだろ?」
「ッハァーン!!俺はそんな弱っちぃ奴知らんね!!」
「…伊之助。みことは、弱くない。」
「あっカナヲちゃん、みことちゃん!!」
「むぅ、むぅ〜!」
「伊之助がすまないカナヲ!」
『いやせめて謝るならこっちでしょ…。』
おっと口が…
『はい、座ってください!伊之助さん、あまりうるさいとしのぶさんに怒られますよ?』
我妻くんの病室で集合。
禰豆子ちゃんは食べられないけど、雰囲気だけ、いてくれればそれで可愛いしね。
伊之助さんは我妻くんと炭治郎さんに両方から肩を抑えられてようやっと、という感じに座った。
さりげに我妻くんのお隣ゲット〜!
「それじゃあ揃った事だし、頂きまーす!」
そう我妻くんが声をかけると、一瞬で消えていく饅頭達。
私も、と1つ手に取り、口に含む。
甘いなぁ…。
そっと我妻くんの肩に頭を乗せる。
カナヲは禰豆子と戯れ、炭治郎さんは伊之助さんの食べる量を抑えている。
私達のことは、誰も見ていない。
視界の端には写っているかもしれないが、人間は興味が無いことには目を向けない。
「うぇっ!?ちょ、みことちゃんどうかした?」
少し肩を震わせ、私の心配をしてくれる我妻くん。
『ううん、大丈夫だよ。善逸くんの肩、あったかいなぁって。』
相手を照れさせるために言ったはずが、気付けば自分の頬も紅潮している。
蜜璃ちゃんと考えた我妻善逸善逸堕とす作戦、2つ目、唐突の名前呼び。
「そ、っそそそ、そうなんだぁ、へへ。」
効果は抜群だ。
もう1つ、お饅頭を手に取り口へと運ぶ。
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口の中に、甘い甘い栗の匂いが漂った。
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みこと(プロフ) - 無名。さん» コメントありがとうございます!貴方様も体調にお気をつけて(*´ω`*) (2020年3月19日 0時) (レス) id: 60b865e0ab (このIDを非表示/違反報告)
無名。 - こういう小説すごい好きです!体調に気をつけて、更新頑張ってください! (2020年3月18日 19時) (レス) id: ed4b4ad4ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みこと | 作成日時:2020年3月14日 20時