其ノ陸 ページ6
,善逸side
蝶屋敷での療養中、しのぶさんに呼ばれた。
知らない音も聞こえたから、客かなぁ、なんて思っていたんだけど。
まさかこんな可愛い子が来るなんて…
いつもの事だけど、食い気味になってしまった。
「ねっねぇ君!!!名前は!!?名前はなんて言うの!??」
『は…初めまして。御影みこと、と申します。』
鈴の鳴るような、なんて表現がぴったりの可愛い声。
…どこかで、聞いたことがあるような…。
でも初めましてって言ってるし、きっとすれ違ったりしただけだろうな、と自己解決。
なんでもその子は14歳なんだって。14歳で鬼殺隊、凄いなぁ…。
可愛い、とまじまじみことちゃんを見ていると、みことちゃんが話し始めた。
『私、しばらくここのお手伝いをさせて頂く事になったんです。我妻くんって、結構な怪我をしているでしょう?私がお手伝いを辞めるまでの時間と、我妻くんの入院期間が被ってるんですよ…。』
え、まさか。と思った。
口に出ていたらしい。
『多分、そのまさかです。基本的に、我妻くんのお世話係を担当する事になりました…。よろしくお願いします。』
みことちゃんは確かにそう言った。
「えええ!?ほんと?嬉しい!!!」
本心を口にすると、みことちゃんは
『えぇ、私もとっても嬉しいです。我妻くんみたいな、優しそうな人の担当になって。えへへ…。』
と、笑って言った。
…え…かわいい…。
やばいよたんじろ。いのすけ。
俺、この子の事好きかもしれない…。
俺の療養期間は3ヶ月、それまでの間にみことちゃんに好きになってもらわなきゃ…。うん、うん。
我妻善逸、頑張ります。
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みこと(プロフ) - 無名。さん» コメントありがとうございます!貴方様も体調にお気をつけて(*´ω`*) (2020年3月19日 0時) (レス) id: 60b865e0ab (このIDを非表示/違反報告)
無名。 - こういう小説すごい好きです!体調に気をつけて、更新頑張ってください! (2020年3月18日 19時) (レス) id: ed4b4ad4ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みこと | 作成日時:2020年3月14日 20時