其ノ拾参 ページ13
,善逸side
みことちゃんは炭治郎が好きなのかもしれない。
その結論を出した瞬間、みことちゃん達が部屋の前で話している声が聞こえた。
もうこんなに近くまで来てたんだ…!
これはやばい、とさりげなく伊之助達の会話に入り込むと、ちょうどよく障子が開き、みことちゃんとカナヲちゃんが入ってきた。
俺はきっと炭治郎の隣に行くんだろうな、と思っていたら炭治郎の隣に行ったのはカナヲちゃんで、みことちゃんは俺の隣に来た。
そうか、みことちゃん優しいもんな。
カナヲちゃんもきっと炭治郎が好きなんだろう、譲ったんだ。
暴れる伊之助を抑えつけて、音頭を取る。
頂きます、と言うと一気に饅頭に手が伸ばされ、どんどん減っていく。かく言う俺もその1人。
少し遅れてみことちゃんが手を伸ばす。
次第にカナヲちゃんは禰豆子ちゃん戯れ始め、炭治郎は伊之助の世話をしている。
あー、禰豆子ちゃん達のとこ行こうかな、と思ったら急に肩に重みが来た。
違和感の方へ顔を向けると、みことちゃんが確かに寄りかかっていて。
なんで?炭治郎はいいの?炭治郎が好きなんじゃないの?可愛い。
色んな言葉が混じりに混じって、出てきた言葉は
「うぇっ!?ちょ、みことちゃんどうかした?」
という心配の声。
すると彼女は
『ううん、大丈夫だよ。善逸くんの肩、あったかいなぁって。』
そう言った。え、え、え?
ななななにそれ可愛すぎじゃない!?!?っていうか、名前!!!名前!!!貴方ずっと苗字で呼んでたじゃない!!え!?可愛すぎじゃない!?!?
「そ、っそそそ、そうなんだぁ、へへ。」
荒ぶり過ぎて、こんな情けない返事しか出来なかった。
彼女が密かに頬を染めているのにすら気付かず、俺はまた饅頭を頬張る。
みことちゃんはその後、しばらく皆とお茶を楽しんだ後に用事があるので。と言って出ていった。
肩に残る少しの温もりが、余計に寂しさを感じさせた。
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みこと(プロフ) - 無名。さん» コメントありがとうございます!貴方様も体調にお気をつけて(*´ω`*) (2020年3月19日 0時) (レス) id: 60b865e0ab (このIDを非表示/違反報告)
無名。 - こういう小説すごい好きです!体調に気をつけて、更新頑張ってください! (2020年3月18日 19時) (レス) id: ed4b4ad4ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みこと | 作成日時:2020年3月14日 20時