外恋慕【 sh × sm 】 (ページ27)

今日:6 hit、昨日:6 hit、合計:83,529 hit

・《 sh side 》ページ27

．

本格的にリハーサルが始まって、
今まで以上に俺を干渉してくるマネージャー。
男のくせになんでそんなに俺に構ってくんだよ。

マ「紫耀さん！１時間後に取材入ってるんで着替えてください」
　「は？聞いてねえんだけど」
マ「さっき急遽決まりました！」
　「は、ふざけんなよ！」
マ「僕が判断したまでです！時間に余裕があるので早く行きますよ！」

まじでふざけてる。
俺のことなんも考えてねえし、何がマネージャーだよ。
移動の車の中、強制的に用意された衣装に袖を通せば、
「かっこいいです！」なんて調子いいこと言いやがって。

マ「僕、紫耀さんのダンスに惚れたんです」
　「……は？」
マ「ロサンゼルスに行く前から有名だったから、僕の手の届かない存在って思ってたんですけど、日本に帰ってくるって聞いて、僕必死にマネージメントの勉強して！少しでも役に立ちたいって！」
　「……ま、じ？」
マ「まじです！それで近くで紫耀さんのダンスを見守りたいって！……だから、紫耀さんは僕の夢なんです」
　「夢？」
マ「そうです夢です！紫耀さんのダンスは世界一です！紫耀さんのダンスは夢を与えてくれるんです！」

キラキラな笑顔でミラー越しに、初めて聞いたマネージャーの想い。俺のダンスを見てくれていた人がこんなにも近くにいた。Aの他にも、俺のダンスを求めてくれてる人がいてくれた。……気持ちが楽になった。考えてたことが、ちっぽけに思えた。

　「ありがとな、……海人、」
マ「……え？！今、海人って言いました？！」
　「うるせえな、運転に集中しろ」
マ「僕の名前覚えててくれたんですか？！」
　「前向け、笑」
マ「めっちゃ嬉しいっす！」

年下だし、まだまだガキだけどマネージャーとしては、
頼れる存在になってきた気もする。

．