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#2 塩少女は砂糖味 ページ3

ザワザワ




ガヤガヤ






他と比べ、懐かしさを感じるレトロな作りの建物。

歩いていると思わず立ち寄りたくなる中華街。

暖かくほんわかとした雰囲気のこの街は、異能力者が多く生活する危険都市、"魔都ヨコハマ"である。



そんな危険な場所でも、昼間はとても平和で良い街だ。






丁度昼を過ぎた時間。

町中では沢山の人々が買い物や逢引(デート)を楽しんでいた。

今日は早帰りの学校が多く、学生の姿もよく見かける。




そんな中、一際目立つ少女が居た。



コツ コツ コツ



少女は容姿端麗の美少女だった。

絹のような白い肌に、吸い込まれるような蒼い瞳。
そして、不自然なほど長い睫毛。
風に靡く青みがかった黒髪は、彼女の美しさをより引き出させた。

その姿はさながら天使のようで、男性だけでなく女性をも虜にしてしまう程だった。

そんな彼女は皆の注目の的だった。



「ねぇ見て〜、あの人超美人!」


「うわぁ〜、あの子めっちゃ可愛い!」


「スタイル良ッ」


「あんな子と付き合ってみてぇ!」



周りからそんな声が聞こえても彼女は気にすることはなく、ある店に入っていった。





――――――――――――――――――――――――――――――――――
しおside



今日は学校が早帰りだった。


授業が終わり鞄を肩にかけると、皆に挨拶をして教室を出る。


今日は珍しく呼び出しが無いので早めに家に帰れる。




あ、そうだ、今日もあのお店に行こう。


そう思い、少しはや歩きで校門を出る。









私の鞄にはフェイクスイーツのキーホルダーがついている。

マカロン、クッキー、ポッキー。全て私の大好きな人が好きで着けていたもの。


髪型は好きな人が初めて結んでくれた、可愛いと言ってくれたワンサイドアップに、好きな人が着けていた赤いチェックのリボン。



そして、首には好きな人がくれた色違いのペアリングが2()()




こうして、好きな人の欠片に包まれていると、胸が少し暖かくなる。






.....でも、"それだけ"なんだ.....


あの時のように、甘くて、暖かくて、溶けてしまいそうな感覚にはなれない。









.......満たされない。









あぁ、また、




『寒い』









――――――――――――――――――――――――――――
《用語》

〖寒い〗
寂しい。
満たされない。

〖暖かい〗
幸せ。
満たされる。

〖甘い〗
原作と一緒。

〖苦い〗
原作と一緒。

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(プロフ) - ハピシュガ大好きなので、すごく好きです!続きいつまでも待ってます!! (8月20日 3時) (レス) id: ff465b59e9 (このIDを非表示/違反報告)
ドーナッツって美味しいよね。 - 由良さん» うぉぉぉぉぉぉ!!!同士!!由良さん見てくれて本っっっっっっっ当ありがとうございます!!!! (2021年5月19日 18時) (レス) id: e0f248fe46 (このIDを非表示/違反報告)
由良(プロフ) - あーッッ好きです、こういうのめっちゃ大好物です〜!!!! (2021年5月19日 13時) (レス) id: 9340a9af96 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:砂糖葉 | 作成日時:2021年4月4日 11時

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