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#1 ハッピーエンド ページ2

しおside



『さとちゃん、痛い?』

さとちゃんの方がを見ながら言う。


さ「...っ大丈夫。」


そう言ってくれた。



さ「でも新しいお城には行けなくなっちゃった。




ごめんね。」



涙声で言うさとちゃん。



『あったかい』



『私やっぱり、さとちゃんと居るときが、一番幸せだなぁ』



さ「しおちゃん......!っ」



さとちゃんがしゃがんで私を抱き締めてくれる。



『ねぇさとちゃん、私思うんだよね。



あのとき、
お母さんに置いていかれたとき、多分私、死んじゃってたんだと思う。』



『でも、さとちゃんが来てくれた。


私は、さとちゃんの温もりで、また生まれたの』



『さとちゃんに出会って、一緒に暮らせて、私、凄く幸せ』



さ「私もだよ、しおちゃん

私も!」


抱き締めるのをやめてさとちゃんに向きなる。


『だから私、さとちゃんと居たい、さとちゃんと幸せなまま終わりたい!



だから』



『一緒に死のう

さとちゃん。』


さ「しおちゃん

初めて私が愛した人


大好き」



さとちゃんはにっこり笑って私を抱き締めた。

私も、答えるように返事をした。







私の大好きな人。



愛して止まない人。




その人の温もりが伝わってくる。




私達の"愛"


――――――――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――



さとちゃんと目が合う。




コクリ




暫く見つめ合い、微笑む。





タンッ




私たちは同時に飛んだ。




強く強く、抱き締め合いながら。






胸から溢れる此の甘くて暖かいものは、きっと、さとちゃんがくれた"愛"









あの時、さとちゃんが私に手を差し伸べてくれたから。




さとちゃんが私を導いてくれたから。



私の胸の中には、さとちゃんとの思い出が沢山詰まってる。




今まで解らなかった"愛"を、さとちゃんが教えてくれた。







本当ならこの先、どんな未来が待っていたのだろう。




もっと、もっと、さとちゃんと沢山お話しして、ぎゃってしたかったなぁ。



さとちゃんの頬に手を添える。



私が笑うと、さとちゃんは離れかけていた私を抱き締めた。



「〖生まれ変わっても私のこと、好きでいてね。〗」



そう云ったと同時にさとちゃんは笑って、私を強く抱き締めた。




「〖ごめんね


ありがとう〗」









パリンッ









最後 私の瞳に写ったのは 黒と 微かな赤色だった



『さとちゃ...』

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(プロフ) - ハピシュガ大好きなので、すごく好きです!続きいつまでも待ってます!! (8月20日 3時) (レス) id: ff465b59e9 (このIDを非表示/違反報告)
ドーナッツって美味しいよね。 - 由良さん» うぉぉぉぉぉぉ!!!同士!!由良さん見てくれて本っっっっっっっ当ありがとうございます!!!! (2021年5月19日 18時) (レス) id: e0f248fe46 (このIDを非表示/違反報告)
由良(プロフ) - あーッッ好きです、こういうのめっちゃ大好物です〜!!!! (2021年5月19日 13時) (レス) id: 9340a9af96 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:砂糖葉 | 作成日時:2021年4月4日 11時

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