月光の甘いひと時 【狂い月】

探索 ページ24

・



貴「 ……」




隼人「 ……A、どう？」




貴「 圏外になってる…」




隼人「 同じくだよぉぉ…」




康平「 俺もダメ」




貴「 まじか、進はどう？」





進「 ……」




隼人「 進…？」




まだスマホを眺めている進に、みんなは期待の目を見せる。



進「 ……おっ！」




貴「 なに！繋がった！？」




進「 圏外だな…」




隼人「 えー！…期待したのに」



貴「 びっくりさせないでよ…」



進「 うるせぇな、仕方ないだろ！ 」




乱暴にスマホをしまう。




貴「 …イライラすると、さらにデコハゲになるよ((ﾎﾞｿ))」



隼人「 …ﾌﾟｸｯw」



進「 おい、なんか言ったか？」



貴「 ﾅﾝﾆﾓｲｯﾃﾅｲﾖ…」




緊急事態になに茶番やってんだよって？


まぁ、楽しいからいいじゃんよ…←





進「 …で、満が言った通り繋がらないけど
どうすんだ？」


響也「 まさかの事態だね…」



隼人「 あ！新岡さんってここに来るんだよね？ だったらそれまで待ってればいいんじゃない？」



満「 どうだろうな。さっき雨が降ったから天体観測は中止になるかもしれないし…」



貴「 たぶん梓ちゃん、こういう場所苦手だから…来ないと思う」




確信はないけど…

私は、来ないと言うよりは何故か来られない様な気がする。





康平「 どうであれ、誰かが来るまで待つなんて勘弁だな。俺はできるだけはやく出たい…」



進「 だったら別の手段で探すしかねぇだろ？出入口がここ以外にあるかもしれねぇしな。



……てめぇも協力しろよ？」





満「 言われなくても分かってる」




響也「 …じゃあ、手分けした方が早いね。
出口は2階にもあるかもしれないから、一階と二階に分かれようか。」



進「 情報共有する為に、ここに紙置いとくから何かあったら書いとけ。」



隼人「はーい」



康平「 捜索で2階に行くのが響也と隼人、残りは一階を捜索。
30分後にはロビーに集合…でいいか？」



貴「 なんか2階組少なくない？」



康平「 一階の方が広いから人手が足りないんだよ」



貴「 なるほど…」



響也「 一緒に二階探してもいいよ」



満「 もう決まったんだろ。Aは一階を捜索…」



貴「 わ、わかった。」



響也「 残念だなぁ、それじゃ各自解散ね。」




響也の掛け声でそれぞればらけていく

私は満達と一緒に、一階を探索することにした。

仁者無敵→←開かない、出られない

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す