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No.2-19真司郎 ページ19
ざわざわと騒がしい中を、西島の元に行くべく遠ざかっていく葉月。
それを、ただ唖然と見ていた。
その後は実彩子に助けを求めた。
なんとなく、分かってたから。
実彩子なら、葉月を俺の元に返してくれるって。
葉月を、渡したくない。
ずっと、隣にいた。今までも、そしてこれからも、変わることは無いと思ってた。
だけど現実は、4人でいたところに俺だけが1人弾き出されて、その変わりに1人加わった。
そいつは、俺の居場所を掻っ攫って、葉月の隣に居座った。
"彼氏"という名と"恋人"という関係をもって。
何があっても、取り返す。
俺は、暗闇の部屋の中で、静かに涙を拭った。
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作者名：はあ | 作成日時：2017年3月14日 13時
