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No.2-12隆弘 ページ12
ｶﾞﾀﾝ。屋上の扉が開き、その先にいる人をじっと見つめる。
既に後夜祭は始まっていて、皆が踊ったり話したりしている姿を上から眺めていた。
それでも堤さんは来なくて、だけど未練の情からもう少しもう少しと待っていた。
だから、君が現れた時、すごく嬉しかった。
夕日に照らされていて、心地良い風になびく髪を耳にかける仕草、時折恥ずかしそうに目を細めて笑うところ、全てが色っぽかった。
西「ねぇ、俺、堤さんの事好きになっても良い？」
葉月「もうなってるでしょ。」
そんなところもどうしようもなく好きなんだ。
葉月「隆弘。……………………………好き。」
そう言って俺の胸に顔をうずめる葉月が愛しい。
絶対に、誰にも渡さない。
俺は、幸せを噛みしめるように葉月にキスをした。
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作者名：はあ | 作成日時：2017年3月14日 13時
