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洗面所へとぺたぺたと移動する背中を見つめる。そのガチッとして幅広い、けど薄い肩に愛おしさが込み上げて、気づいたら走っていた。
「おぅわ！」
後ろから飛びついて、消えてしまう前に。
その硬いお腹に後ろから手を回す。
「会長どした〜？」
「…たい」
「ん？」
「わ、わたしも」
「…」
「佐久間くん、と、もっと、近づき、たい」
「…A」
佐久間くんの手が私の腕に重なる。
そこで初めて気づいた。
私の手が震えていたことに。
「会長、無理しないで？俺がちょっと急いじゃっただけ」
「違うの。ごめんなさい。なんて返したらいいかわからなかったから」
私が佐久間くんを拒絶したとだけは勘違いして欲しくない。
「佐久間くんが私のせいで自分を抑えるのはやだ。2人で解決できることならしたい。私のことを思ってしないなら、それは私は、嬉しくないの。佐久間くんのっ、！」
突然私の腕は解かれ、彼に正面からキツく抱きしめられる。
「俺だって、Aが無理するならそれを望んでない。押しつけたくない」
「無理してない。佐久間くんに押しつけられたことなんかない。いつだって私の気持ち聞いてくれるもん」
「…ねぇ」
佐久間くんの声が一段と低くなった。
抱き締める腕が強くなって、でも何かに耐えるように眉をひそめる。
「俺を煽る天才？…マジでやばいんだけど」
瞳が妖艶に燃えて、今にも食べられてしまいそう。薄く開いた口から漏れでる熱い吐息で、私の身体も疼く。
「…いいの？」
こくんと頷く。
「私も、佐久間くんをもっと感じたい」
そう言った瞬間、焦点がぶれ、気がついたら壁に押しつけられていた。
「んっ…」
性急に唇を奪われ、角度が変わるたびに2人の吐息が重なる。噛みつくようなそれに、必死に彼についていく。押さえつけられた手を、大きな手がぎゅっと握った。
「はっ、あ」
キスだけで気持ちよくて身体の力が抜ける。崩れる私を抱き止めながら、首筋を何度も甘噛みされる。その度、電流が迸るかの如く身体が反応してしまった。
佐久間くんの手がブラウスの裾へと伸びる。スカートにしまわれていた裾が引っ張り出されて、腹部へと侵入してくる。
佐久間くんに初めて直接肌に触れられた。声が抑えられない。
「ああっ、んゃ、さくまく…」
「やば…声」
「ひゃ…！」
さらに興奮した様子の彼は私を抱き上げると、唇を重ねながら寝室へと運んだ。
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はー(プロフ) - もゆさん» こちらこそありがとうございました！私としても最終的には書きたいなと思っていたので、楽しんでいただけてよかったです。 (2022年10月18日 23時) (
レス) id: 32b48b81ff (このIDを非表示/違反報告)
もゆ(プロフ) - リクエストに応えて頂きありがとうございました。最高でした！ヤンキー君のイメージそのもので、沢山キュンキュンさせてもらいました✨何回も読み返したくなる作品に出会えて幸せです(*^^*)新作楽しみにしています☆ (2022年10月16日 21時) (レス) id: 3bc63a7d97 (このIDを非表示/違反報告)
はー(プロフ) - ふみさん» コメントありがとうございます！繰り返し読んでいただいているということで大変光栄です！引き続きよろしくお願いします。 (2022年10月7日 14時) (レス) id: 32b48b81ff (このIDを非表示/違反報告)
ふみ(プロフ) - お話の世界観が素敵で大好きです。ヤンキーくんのかわいい所と色気が溢れている所のギャップにドキドキして何度も読んでいます。お忙しいとは思いますが応援しています！ (2022年10月7日 0時) (レス) id: eafe2700f6 (このIDを非表示/違反報告)
はー(プロフ) - skylineさん» コメントわざわざありがとうございます！鋭意作成中です！ (2022年9月27日 18時) (レス) id: 32b48b81ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はー | 作成日時：2022年9月9日 18時
