番外編:ハロウィン11 ページ15
s.side
俺の取り越し苦労だということはよくわかっている。別にあの人とは何もないんだ。それは俺が1番わかってるけど。
親しそうに触れ合っているのを見て、それをすんなり流せるほど人間できてない。
今日はせっかく会長が頑張ってたのに。それを純粋な気持ちで応援もお手伝いもできてなかった。
自分に嫌気がさす。
「あ〜も〜。さいあく」
肩を落としながら廊下を歩く。
生徒会室の扉の前で何度か手を上げては下ろし。躊躇って、ノックをした。
「はい?」
「会長、俺ぇ」
「あ!ちょっと待ってね!」
「うぃ〜」
生徒会室で2人きりになれるのは嬉しい。
このもやもやが晴れないなら早々に聞いてしまいたい。
そして言ってほしい。
俺のことが好きだよって。
「はぁ…」
「佐久間くん?いいよ〜」
「あーい。失礼しま…、、」
その瞬間。
それまでのもやもやも、頭の中に渦巻くあの人の影も。心にひっかかってた嫉妬心も。
目の前の光景で全て吹き飛んだ。
「か、会長…」
「ど、どうかな。私だけ着てなかったから、着てみたんだけど…」
そこにいたのは、かわいい魔女。
黒いドレスに身を包みんだ彼女は、俺の言葉を奪う。喉奥で掠れた吐息が、音にならず漏れた。
スカートは前が膝丈で後ろがふくらはぎくらいまである変わった形。胸元はシースルーで透けていて、半袖。代わりに腕には二の腕まである黒い手袋。
とんがった黒い帽子を被って、照れくさそうに頬を染めるその姿は。
俺の心臓を破壊させる。胸が震えて苦しい。
何も言えなくて、ただ会長を見ていた。今の俺はさぞかし間抜けな顔だろう。
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はー(プロフ) - もゆさん» こちらこそありがとうございました!私としても最終的には書きたいなと思っていたので、楽しんでいただけてよかったです。 (2022年10月18日 23時) (レス) id: 32b48b81ff (このIDを非表示/違反報告)
もゆ(プロフ) - リクエストに応えて頂きありがとうございました。最高でした!ヤンキー君のイメージそのもので、沢山キュンキュンさせてもらいました✨何回も読み返したくなる作品に出会えて幸せです(*^^*)新作楽しみにしています☆ (2022年10月16日 21時) (レス) id: 3bc63a7d97 (このIDを非表示/違反報告)
はー(プロフ) - ふみさん» コメントありがとうございます!繰り返し読んでいただいているということで大変光栄です!引き続きよろしくお願いします。 (2022年10月7日 14時) (レス) id: 32b48b81ff (このIDを非表示/違反報告)
ふみ(プロフ) - お話の世界観が素敵で大好きです。ヤンキーくんのかわいい所と色気が溢れている所のギャップにドキドキして何度も読んでいます。お忙しいとは思いますが応援しています! (2022年10月7日 0時) (レス) id: eafe2700f6 (このIDを非表示/違反報告)
はー(プロフ) - skylineさん» コメントわざわざありがとうございます!鋭意作成中です! (2022年9月27日 18時) (レス) id: 32b48b81ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はー | 作成日時:2022年9月9日 18時