番外編:ハロウィン9 ページ13
会長の嬉しそうな声。
そして、佐久間の嫌そうな顔。
ははーん。なるほどね。
やたら参加したがってた理由はこれもあるのか。
櫻「盛況だね！めちゃくちゃ盛り上がってるじゃん！」
「はい！櫻井さんが私の意見聞いてくださったおかげです！」
櫻「いやいや。僕は何もしてないよ。伊藤さんたちの頑張りのおかげ！」
ずいぶんと親しげなところを見ると、昨日今日の仲ではないらしい。誰だろう。
「今日は見回ってるんですか？」
櫻「そうそう。今のところどの配布場所も順調で安心してる」
「よかったですね！」
櫻「いやー！助かるよ！学校を配布場所に選んだのは初だからさ。今回でできた実績は来年に活かせるし。もっと他の学校にもお願いできるかもしれない。前例になってくれてありがとう」
「いえ！お役に立ててよかったです」
櫻「いやほんと、ありがとうございました」
そう言ってその男性は、穏やかで包容力のある笑みを浮かべ、会長の頭をポンポンした。
うわっ。
咄嗟に佐久間の方を見ると、意外や意外。
暴れ回るでもなく、雄叫びを上げるでもなく。
ただただ寂しそうに、ほんのり口元に笑みを浮かべて会長を見ていた。目元は切なさに満ちていて。
子供に裾を引っ張られ、我に返った佐久間は、そのままその子たちの相手をする。引き攣ったヘタクソな笑顔で。
そして、そのあとその男性が帰るまで、会長のほうを見ることはなかった。
頭に乗せられた手はすぐに離れていった。
櫻「じゃあ僕は、このあとも回るところがあるので、これで失礼しますね」
「はい！ありがとうございました！」
たった数分間の滞在。
その男性はすぐに扉から姿を消し、会長もすんなりと進路相談に戻った。
ただ佐久間の表情だけが、その数分間の間に、その場へと置いていかれてしまったようだった。
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はー(プロフ) - もゆさん» こちらこそありがとうございました！私としても最終的には書きたいなと思っていたので、楽しんでいただけてよかったです。 (2022年10月18日 23時) (
レス) id: 32b48b81ff (このIDを非表示/違反報告)
もゆ(プロフ) - リクエストに応えて頂きありがとうございました。最高でした！ヤンキー君のイメージそのもので、沢山キュンキュンさせてもらいました✨何回も読み返したくなる作品に出会えて幸せです(*^^*)新作楽しみにしています☆ (2022年10月16日 21時) (レス) id: 3bc63a7d97 (このIDを非表示/違反報告)
はー(プロフ) - ふみさん» コメントありがとうございます！繰り返し読んでいただいているということで大変光栄です！引き続きよろしくお願いします。 (2022年10月7日 14時) (レス) id: 32b48b81ff (このIDを非表示/違反報告)
ふみ(プロフ) - お話の世界観が素敵で大好きです。ヤンキーくんのかわいい所と色気が溢れている所のギャップにドキドキして何度も読んでいます。お忙しいとは思いますが応援しています！ (2022年10月7日 0時) (レス) id: eafe2700f6 (このIDを非表示/違反報告)
はー(プロフ) - skylineさん» コメントわざわざありがとうございます！鋭意作成中です！ (2022年9月27日 18時) (レス) id: 32b48b81ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はー | 作成日時：2022年9月9日 18時
