STORY 33 ページ34
相澤side
言っていなかった後遺症の話をするとAの動きが止まった。笑ってきたり疑ってきたりするものだと思っていた。
こいつはその両方とも違い、少しだけ涙を浮かばしていた。
周りにいる人は皆驚いていた。俺もその一人。
「そんな…わ、私のせ」
プ「決してAのせいじゃないと思うぜ？昔からお前はそうだ、自分が悪いと思いこんじまう」
マイクにしてはなかなか気の利いた言葉だ。確かにAはそういうところがあるのは間違いない。
「でも、私が助けてなかったら」
相澤「お前はオールマイトさんか？」
オ「(ビックリした)」
「違います」
プ「AはAなんだろ。お前が言ってたじゃねぇか」
「言ってましたか…！？」
言っていた、忘れもしない。
体力テストの時に何も出来ないこいつに対して仲間はこう言った。
『俺は出来るのにお前できないって本当に雄英志望かよ』
と。
しかしこいつはこう言ったのだ。
『なら私は出来ることがまだまだあるってこと。君が出来ることは君にしかできない。私は私だからそれでいい』
見込みのなかったこいつを除籍しなかった理由の一つでもある。
相澤「ほら、時間だ。行くぞ」
「はい！」
廊下を歩く。隣からは先生、先生と呼ぶ声が。
なんだ、と笑っているAの顔を見た。
「自分の責任だって思う事を私はヒーローの本質だって思うようにしますね！」
思わず笑を零した。
「あれ、笑ってるんですか？全く見えないや」
相澤「前のまんまだなって思っただけだ」
「前？」
相澤「やっぱりお前はヒーローに向いてるよ」
「っ！無個性だった自分に教えてあげたいです」
相澤「何を」
「尊敬する人にヒーローに向いてるなんて言われるの、考えたこともないですし。あのイレイザーヘッドですよ？」
何が言いたいのか分からないが聞いておく。
「んー、まとめるとありがとうございます、ですね」
相澤「まとめすぎだろ」
優しい顔でそう言うAに胸の奥がドキドキと音がした。
目的もなくただ二人でいたならばこの感情をこいつにぶつけていたかもしれない。
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はづはづ(プロフ) - 、さん» すみません！外し忘れてました！ありがとうございます！！ (2018年2月19日 20時) (
レス) id: fd40a5ee0d (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグ外して下さい (2018年2月19日 19時) (レス) id: e737a29189 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さんしょー | 作成日時：2018年2月19日 18時
