距離 ページ9
「ぁ……斎藤さん、おはようございます…！」
「ああ」
お昼過ぎの屯所。
私は、日に一度、斎藤さんの顔を見に屯所に寄っていた。
「今日もご無事なようで安心しました…」
小さく苦笑しながらそう呟いた私に、斎藤さんは視線を向ける。
「あんたが俺の無事を確かめにくるようになってから、数日が立つが、この通り何も起こりはしない。……もしかすると、過剰な心配だったのではないか？」
斎藤さんの言葉は最もだった。
でも、私には、確かに何か仕掛けてくるという確信があった。
「……ごめんなさい。もうしばらく。何かあった後では遅いのです」
あまり強引に頼むのも気が引けて、私は目を反らしながらそう頼んだ。
「……いや、俺の方こそすまない。あんたの事情は心得ているつもりだったのだが…」
――斉藤さんに全てを話してからというもの、私たちの距離は随分と縮まったと感じているし、おそらくそれは気のせいではないのだろう。
「いえ。こうして毎日斉藤さんのお顔が見に来るのが日課となった今、斉藤さんにお会いすることも楽しみにしていますから。
――お邪魔でないのなら、どうか続けさせてください」
私の言葉に、斉藤さんは一瞬……意外そうに目を見張った後、小さく微笑んだ。
――こういった表情の僅かな変化を感じ取れるようになったのも、ここ最近の事。そう考えると、思わず笑みが漏れる………
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明風瑠(プロフ) - noppiさん» ありがとうございます。暫く忙しくてサイトを開かなかった所、続きが書けなくなってしまい困っています。解決策を探してます💦 (2022年4月17日 23時) (
レス) id: 14a4d34b52 (このIDを非表示/違反報告)
noppi(プロフ) - 続きも見たいです(*^▽^*) (2022年3月5日 3時) (レス) @page11 id: a056ba0898 (このIDを非表示/違反報告)
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