8話 ページ14
あれから暫く僕らは一緒に普通の生活を送っていた。
『ねね!!ゾム!!』
zm「ん?なんや?」
『畑のイチゴが赤くなったよ!!食べられる!?』
zm「落ち着けってw」
『だって〜』
『取りに行こう!!』
〜〜〜〜〜移動中〜〜〜〜〜
『あーカゴ忘れた〜』
zm「ったく。とってきてやるわ。」
『ありがと〜』
途中まで覚えてたのに……。
にしても、イチゴが美味しそうだなぁ!!
ガササッ
『!!!………誰………』
??「やぁ。こんにちは。」
全身黒づくめの如何にも怪しい男が現れる。
??「君かい?カナエという子は」
『!!』
その名前は……。
あいつらに雇われたやつか…?
??「その様子だと、当たっているようだね」
『っ!!!あの家には、戻らないからな!!!』
??「あの家?何のことかな。」
『あいつらに雇われたんじゃないのか…?』
??「何のことを言ってるか知らないが、当たっているなら
もういいだろう。おいお前ら捕らえろ。
部下?「はっ」
『こっち来んな!!』
こちらに向かってくる、無数の部下?を身軽に飛んで避ける。
が、その先にも部下?のような人が沢山いた。
??「おやおや、随分と抵抗しますね。」
『抵抗しないと、思ったのか、よ!!』
??「残念だ、抵抗しないならば丁寧に扱おうと思ったのに」
謎の男がそう言った瞬間、慣れ親しんだ声が耳に飛び込んできた。
zm「おい。お前らAを離せや」
そう言葉を零しながら物凄い殺気と一緒にこちらに突っ込んでくる。
??「そうはいかないからな。済まないな」
その言葉と共に急に視界が上にあがる。
zm「A!?」
『っ助けて!!!』
??「では。」
zm「おいっ!!!待て!!!」
ゾムの声を聞きながら、私の視界は甘いような苦いような匂いと一緒に
閉ざされてしまった。
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作者名：#黒音 | 作成日時：2019年11月12日 14時
