7話 ページ13
7話
これは何だろう。
水みたいにプカプカしていて、
火ではなく、炎のように暖かい。
電気みたいにキラキラしてる。
僕に繋がれている、これはなんだっけ。
母「カイ、貴方は本当にできる子ね。」
ああ、何で此奴の顔が。
見ただけで吐きそうになるのに。
カイ「ねぇ。母さん。うちにある女の子の服は誰のなの?」
母「……さぁ。お母さんも分からないわ」
何でだろう。
こんなにあいつらが嫌いで、
逃げてきたのに。
なんでこんなに悲しくなるんだろう。
「………!!」
胸の底から出てくる怒りの炎を
悲しみで溢れた水が見事に塗り替えて行く。
ああ、この僕に繋がた"これ"はあいつにかけられたんだ。
「…………!!!」
永遠に親達が嫌いになれない呪い。
いや、魔法かも。誰かこの魔法解いてくれないかな
zm「A!!!」
『っっっ…………!!』
zm「大丈夫か？うなされとったけど」
『うん。大丈夫。』
zm「そっか。」
そう言ってゾムは布団へ座り込んだ。
そして真剣な顔でこちらを向くと、
zm「なぁ。俺さ、お前の事全く知らんやん?教えてや。
Aの事。」
ああ。そうか。ゾムはこんなにも僕を心配してくれているのに、
僕は濁してばかりだったね。
zm「…あかん?」
『…ごめん』
zm「ん!大丈夫!!誰にだって秘密はあるもんやしな!!
さ飯食おか!」
そう言ってゾムは元気に立ち上がった。
いや、元気にみせかけてるだけだね。
ごめんね。僕のせいだよね。
zm「A…。今の話あんま気にせんとってな。」
『……うん。』
しばらく気まずい雰囲気は僕らの周りを漂っていた。
そんな空気を塗りかえようと、ゾムは
zm「さっ。飯…冷めてまうで。食おや」
『そうやね』
こんなに心配かけて、やっぱり僕は使えないね。
作者
夢主ちゃんキャラが掴めない…
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作者名：#黒音 | 作成日時：2019年11月12日 14時
