7話 ページ8
鴉の主人がいるという屋敷は美しい藤の花で囲まれていた。髭切曰く、鬼は藤の花の香りに弱いらしい。
屋敷の門の前には、目以外を黒装束で覆われた2人組が門を守るようにして立っていた。
「オキャクジン！オキャクジン！アケロ！！」
と、鴉が言うと2人は御縁と髭切に頭を下げ、門を開ける。
『鴉に命令されてるところ初めて見た』
「こら主」
『だって』
こんのすけに命令されたら無言で揚げる自信がある。
…と言いかけ、髭切が顕現したままだということに気づいた。門をくぐる際、髭切にコソッと耳打ちする。
『髭切、刀の姿になろう』
「……いまさらじゃない？」
『うーん、もう姿見られちゃったもんな…いや、まあ念のため』
「なにかあったらすぐ戻してよ？」
心得ておく、と応えながらチラッと後ろの黒装束の2人組を見る。門が閉まるその瞬間…髭切の手を握った。
門をくぐり終えた御縁の左手には一振りの太刀が握られていた。
『(しまった太刀を下げる太刀緒がない…政府から支給された刀があるとはいえ、手が不自由では攻撃されたらすぐに対応できないな)』
準備不足だったなあ、とため息をつきながら辺りを見回す。広い屋敷だ。庭もきちんと手入れされている。
鴉は門の前で別れてしまったし、入り口らしきところを見つけるも人気がないのでどうしたものかと考える。
突っ立っているだけでは何も始まらないかと声をかけることにした。
『ーーごめんください！』
一応丁寧に声をかけると
「「ようこそおいでくださいました」」
と、屋敷の奥から同じ顔立ちをした可愛らしい童が2人出てきた。
まさか子供が出てくるとは思わず呆気にとられたが油断は禁物だと気を引き締める。
『…そちらの使いだという鴉に案内されて参りました、御縁と申します』
「こちらへどうぞ、お館様そして局長様もお待ちでいらっしゃいます」
『(局長…人質にされているわけではないのか)…失礼致します』
2人の後ろについていくと、広い座敷があるであろうふすまの前に案内される。
「こちらでございます」
童の1人がふすまに手をかけ、開けたその瞬間。
『っ！！下がって！！』
ーーーキィィンッ
広い屋敷の廊下に金属と金属がぶつかり合う高い音が響いた。
『…………なんのおつもりで？……局長殿』
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柊(プロフ) - 江戸城産くむっぷるさん» わああありがとうございます、絶賛心が折れかかっていたので言葉が染みました…！ぜんぜん鬼滅感なくて申し訳ないです、頑張りますね！ (2020年1月19日 22時) (
レス) id: 9ff44349a6 (このIDを非表示/違反報告)
江戸城産くむっぷる - （''界''いらなかった…すみませんんんん） (2020年1月19日 17時) (レス) id: 704c3ea7dc (このIDを非表示/違反報告)
江戸城産くむっぷる - 我こそは世界で最も心やさs(( ああああー！！とうらぶと鬼滅のクロスオーバーだああああ！凄く嬉しいです！更新頑張って下さい！！応援してます！ (2020年1月19日 16時) (レス) id: 704c3ea7dc (このIDを非表示/違反報告)
柊(プロフ) - まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士Aさん» 続けて失礼します、ご指摘をくださるだけでなく応援の言葉をもくださってとても嬉しいです、歓喜の舞です！本当にありがとうございます、頭爆発させながら頑張りますね！！！！！！ (2020年1月17日 19時) (レス) id: 9ff44349a6 (このIDを非表示/違反報告)
柊(プロフ) - まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士Aさん» えっえっえっまって審神者としてあるまじきな間違いしてんじゃん嘘だろ私審神者辞めようかな！！！全国全世界の審神者の皆様に心よりお詫び申し上げます！！！そしてご指摘本当にありがとうございます！！！細かくて全然いいんです！ありがたいですすみませんでした！！ (2020年1月17日 19時) (レス) id: 9ff44349a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柊 | 作成日時：2020年1月13日 4時
