34話 ページ37
私は朝から一人、産屋敷邸に足を運んでいた。
「試験ご苦労様、もちろん合格だ」
『ありがとうございます』
「おや、今日は一人だけかい？」
『ええ、彼らには日課の任務をこなしてもらっています』
そうか、神気のこともあるしねと産屋敷殿はうなずく。
実を言うと早朝から本丸は大騒ぎだった。
朝餉を食しながら一人で産屋敷邸に向かうことを告げると
「は！？一人で行くの！？俺も行く！！」
「清光！お前今日内番だろ、主には僕がついて行く！」
沖田組を中心にやれ自分が一緒に、やれ出番のない自分がなどとやいのやいの。
また、髭切も「僕が行こうか？」と言ってくれたがさっきの二人に「あんたはこの前行ったじゃん！！」と強制待機。
他にも短刀たちが連れて行ってー！ときゃいきゃいと騒いでいたが、報告しに行くだけだからと言って断ってきた。
試験の戦闘中に私を置いて行ったのはどこの本丸のだれの刀剣男士だったかな？いや別に気にしてないけど。というか出陣組疲労回復するの早いね？
ふう、と朝のことを思い出しため息をつく。
「……それで、階級のことなのだけれど」
はい、と顔を上げた
「柱にならないかい」
『はし……ら？』
「ああ、柱は鬼殺隊を支える重要な役割を担っている。最も位の高い剣士たちだ」
なるほど、審神者でいう四華仙か。
そういえばこの前も局長が狙うは柱だ！とか言っていたような。
「実は最終選別を合格しただけではいきなり柱になる
ことはできないんだ。鬼殺隊の隊士となって鬼舞辻の直属の配下である十二鬼月を倒すか、鬼を五十体倒すことで柱となることができる」
でも今回、試験であっても八十体倒した御縁さんはぜひ柱に……と産屋敷殿は続けた。
いやでもちょっと待った。
私は真っ直ぐ産屋敷殿の顔を見る。
『産屋敷殿』
「うん？」
『私は、柱となるのにふさわしくないです』
「……それはどうして？」
そう、ふさわしくない。
だって八十体も倒したのは私ではなく……
『鬼を全滅させたのは刀剣男「ふふふ」……？』
私の功績ではなく、刀剣男士たちがいたからだと言おうとすれば産屋敷殿は肩を震わせて楽しそうに笑った。
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柊(プロフ) - 江戸城産くむっぷるさん» わああありがとうございます、絶賛心が折れかかっていたので言葉が染みました…！ぜんぜん鬼滅感なくて申し訳ないです、頑張りますね！ (2020年1月19日 22時) (
レス) id: 9ff44349a6 (このIDを非表示/違反報告)
江戸城産くむっぷる - （''界''いらなかった…すみませんんんん） (2020年1月19日 17時) (レス) id: 704c3ea7dc (このIDを非表示/違反報告)
江戸城産くむっぷる - 我こそは世界で最も心やさs(( ああああー！！とうらぶと鬼滅のクロスオーバーだああああ！凄く嬉しいです！更新頑張って下さい！！応援してます！ (2020年1月19日 16時) (レス) id: 704c3ea7dc (このIDを非表示/違反報告)
柊(プロフ) - まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士Aさん» 続けて失礼します、ご指摘をくださるだけでなく応援の言葉をもくださってとても嬉しいです、歓喜の舞です！本当にありがとうございます、頭爆発させながら頑張りますね！！！！！！ (2020年1月17日 19時) (レス) id: 9ff44349a6 (このIDを非表示/違反報告)
柊(プロフ) - まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士Aさん» えっえっえっまって審神者としてあるまじきな間違いしてんじゃん嘘だろ私審神者辞めようかな！！！全国全世界の審神者の皆様に心よりお詫び申し上げます！！！そしてご指摘本当にありがとうございます！！！細かくて全然いいんです！ありがたいですすみませんでした！！ (2020年1月17日 19時) (レス) id: 9ff44349a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柊 | 作成日時：2020年1月13日 4時
