30話 ページ33
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先ほどよりも山の中を進んで行くと今度は一気に三体の鬼と遭遇した。
「キッヒヒヒ……人間の女だ……しかもやけに旨そうなにおいだな……」
じゅるりとよだれを垂らす。
「おいオレの獲物だ!邪魔すんじゃねえよ」
「黙れ!!お前らには渡さねえ!!俺が食うんだぁぁぁ」
そう一人の鬼が叫んだかと思うと、すぐさま私に襲いかかってきた。
伸ばされた腕を避け、その腕を斬る。
『再びこの世に』
ご縁あらんことを、そう言ってさらに頸を斬った。
「おお?お前、日輪刀じゃねえのか……なのに鬼を斬れるとはな……やはり極上の獲物は違えぜ……」
「オレが食う!」
「ふざけんな俺の獲物だ!」
鬼は群れない、と確か産屋敷殿は言っていたがまさか敵……自分で言うのもあれだが、獲物を前にして取っ組み合いを始めるとはな……。
どうしたものか、と鬼の取っ組み合いを眺めていると
「ねえ。さっきの鬼もそうだったけど鬼たち俺らに興味なさすぎない?さっきから主のことばっかり見て旨そう旨そうってよだれ垂らしてさ」
「僕も思った。舐められてるのかな」
「たぶん食料に見えないんじゃないかな?ほら僕たち神様だから」
清光、安定、髭切が首を傾げる。
確かに、私のことしか目に入っていないようだった。
見えてはいるのかな、と思い興味本位で
『すいません、獲物の私から質問です』
と声をかけてみた。
「主ってたまに馬鹿だよね」
うるさいわ初期刀。
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柊(プロフ) - 江戸城産くむっぷるさん» わああありがとうございます、絶賛心が折れかかっていたので言葉が染みました…!ぜんぜん鬼滅感なくて申し訳ないです、頑張りますね! (2020年1月19日 22時) (レス) id: 9ff44349a6 (このIDを非表示/違反報告)
江戸城産くむっぷる - (''界''いらなかった…すみませんんんん) (2020年1月19日 17時) (レス) id: 704c3ea7dc (このIDを非表示/違反報告)
江戸城産くむっぷる - 我こそは世界で最も心やさs(( ああああー!!とうらぶと鬼滅のクロスオーバーだああああ!凄く嬉しいです!更新頑張って下さい!!応援してます! (2020年1月19日 16時) (レス) id: 704c3ea7dc (このIDを非表示/違反報告)
柊(プロフ) - まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士Aさん» 続けて失礼します、ご指摘をくださるだけでなく応援の言葉をもくださってとても嬉しいです、歓喜の舞です!本当にありがとうございます、頭爆発させながら頑張りますね!!!!!! (2020年1月17日 19時) (レス) id: 9ff44349a6 (このIDを非表示/違反報告)
柊(プロフ) - まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士Aさん» えっえっえっまって審神者としてあるまじきな間違いしてんじゃん嘘だろ私審神者辞めようかな!!!全国全世界の審神者の皆様に心よりお詫び申し上げます!!!そしてご指摘本当にありがとうございます!!!細かくて全然いいんです!ありがたいですすみませんでした!! (2020年1月17日 19時) (レス) id: 9ff44349a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柊 | 作成日時:2020年1月13日 4時