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16話 ページ17

『はぁぁぁぁぁ!?どれだけ政府は真っ黒なんですか!?』


「ちょ、ま、落ち着け!落ち着くんだ御縁!」


『無理です落ち着くのは平門殿が局長という役職を首になってからです』


「ひどい!!!!」


『なんなんですか今朝のバカギツネといい局長といい…政府は私とうちの刀剣男士たちのことを買いかぶりすぎじゃありませんか?はぁ……』



過去も守って現世も守るとか刀剣男士たちが疲れ切ってしまう。私は彼らをモノとして扱わないし扱いたくもない。

逆にそんな風に扱ってる審神者いたら私がその首切ってやるわ。処刑だ処刑。




『彼らの!休息が!なくなるって言ってるんですけど!!!!!!』



「大丈夫!彼らは強い!!!」



『処刑』



「頼むから刀仕舞って!!!!!!」



「あーるじ、大丈夫大丈夫。落ち着いて…人の前だよ、ね?」



ぽんぽん、と頭を髭切に撫でられ産屋敷殿とあまね殿の前であることに気づき、怒りは治まらないもののなんとか冷静さを取り戻す。



座り直すと産屋敷殿が先ほどの……と口を開いた。


「先ほどの頂兵衛殿と御縁さんの打ち合い、素晴らしかった。刀と刀がぶつかる音でもわかったよ……刀を振る様は舞うように美しいとあまねに教えてもらったんだ。剣術の達人である頂兵衛殿に引けを取らない、というより剣術ではあなたの方が上なのかな?すごいね」



私は刀を十回も振れないんだ、と悲しげに伏せる。





「鬼殺隊のみんなにとって、私は捨て駒だ。私の代わりは既にいる。でも……私はこの代で悪の連鎖を断ち切りたい。もう人が鬼に怯えない世の中にするんだ。そして、人の想いを、縁を、ーー守る」


私は目を見開いた。

あの人と同じ言葉を言う人がいるだなんて。


目を見開き、黙ったままの私を見て髭切が大丈夫かと聞いてくるがそれには答えず



『……私は刀剣男士たちが辛そうなときはしっかりと彼らに休息を与えます。しかし、そんなときに運悪く急な襲撃、急な鬼狩りの任務がある際は私が一人であってもやらせていただきますので…このような状況では産屋敷殿が望む戦果はすぐには上げられないかもしれませんが、それでもよろしいですか』



「主…………」



「もちろんだよ、あなたは優しいね」



『……彼らとの付き合いは、もう十年以上になりますゆえ』





審神者御縁、鬼殺隊に入らせていただきます、と深々と頭を下げた。

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(プロフ) - 江戸城産くむっぷるさん» わああありがとうございます、絶賛心が折れかかっていたので言葉が染みました…!ぜんぜん鬼滅感なくて申し訳ないです、頑張りますね! (2020年1月19日 22時) (レス) id: 9ff44349a6 (このIDを非表示/違反報告)
江戸城産くむっぷる - (''界''いらなかった…すみませんんんん) (2020年1月19日 17時) (レス) id: 704c3ea7dc (このIDを非表示/違反報告)
江戸城産くむっぷる - 我こそは世界で最も心やさs((  ああああー!!とうらぶと鬼滅のクロスオーバーだああああ!凄く嬉しいです!更新頑張って下さい!!応援してます! (2020年1月19日 16時) (レス) id: 704c3ea7dc (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士Aさん» 続けて失礼します、ご指摘をくださるだけでなく応援の言葉をもくださってとても嬉しいです、歓喜の舞です!本当にありがとうございます、頭爆発させながら頑張りますね!!!!!! (2020年1月17日 19時) (レス) id: 9ff44349a6 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士Aさん» えっえっえっまって審神者としてあるまじきな間違いしてんじゃん嘘だろ私審神者辞めようかな!!!全国全世界の審神者の皆様に心よりお詫び申し上げます!!!そしてご指摘本当にありがとうございます!!!細かくて全然いいんです!ありがたいですすみませんでした!! (2020年1月17日 19時) (レス) id: 9ff44349a6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年1月13日 4時

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