空想と葉桜【d！】【npl】 (ページ7)

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そのあとのことは、よく覚えていない。
とりあえず何も考えずに110を押したことだけは覚えていて、そこからの記憶が消えている。10分もしないうちに警察と救急が来て、そこには首を吊った彼女と、ほっとしたのか気を失ってその場に倒れていたオレがいた、らしい。結局オレも病院に運ばれて、目覚めた時に聞かされたのは、彼女が死んだという事実だけだった。
それから、Aの両親が来て、オレは謝罪をされた。別に謝るようなことでないのに、と思ったけれど何も言わなかった。そして、とんとん拍子で葬式が執り行われた。彼女の身内とオレくらいしかいない小さなものだったことをよく覚えている。
葬式が終わったあと、オレはAから来たあのときのメッセージを見返した。
Aからの最期の言葉。
いつもどおりの文言からは、Aの真意を読み取ることはできない。

そうかあ。
オレは、Aの生きる理由にはなれんかったんやなあ。

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