▽ゆーかいされました。 ページ5
「おいガキ…何睨んでんだよ」
「こいつ、あのセンゴクの娘なんスよね船長？
ガキのくせに、顔は良いっスね〜」
「あ゛？何だ下っ端、ガキに反応してんのかァ？？」
「ガキには興味無いっスけど、将来有望って感じっスね〜」
「船長、このアホな下っ端…沈めますか？」
「いやいや、てか俺このガキ連れてくる時に目つぶしされてんだけど…
殴らずにここまで連れてきた俺のこと誰か褒めてくんね？？」
「まぁ待てお前ら、ガキとはいえ、あのセンゴクの娘だ…侮るなよ？」
Aです、7さいです。
目の前にいるのは5人ほどの＜かいぞく＞の人たち。
どうやらパパに恨みがあるらしいけど、
＜かいぞく＞の事はよく分からない。
…したっぱの人はよく喋る人らしい。
あと目つぶしは せーとーぼーえーだもん！
なんて頭は自由に動くんだけど、手足をしばられてるから逃げれない……
まさかお買い物に出かけたら＜ゆうかい＞されるなんて…A、不覚……
なんとかして逃げないと…
って思って頭を必死に動かして考える。
パパが＜ごしんよう＞に持たせてくれてるナイフはワンピースのスカートで見えないように、太ももに忍ばせてある。
幸い、チェーンではなくロープでの拘束だから、なんとかなりそう…
でもロープ切っても逃げきれないから、
たぶんこれは詰んだと思う……
妙に現実的に考えながら、心の中で助けを求める
(助けて……)
お兄ちゃん
続く
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作者名：葉崎もあ | 作成日時：2019年1月19日 23時
