▽19男 モンドールの場合2 ページ24
流石は“書司”モンドール兄さんの管理する図書館
｢本がいっぱい｣
｢そりゃ俺が管理してるからな｣
ちょっと待ってろ、と椅子に降ろされる
兄さんは図書館の奥から1冊の本を持ってきた
表紙は手で隠れて見えない
｢それ何の本？｣
｢それはな………入ってからのお楽しみだ｣
次の瞬間には本の中にいた
｢ちょっと灰被り！ここが汚れてるわよ！｣
｢灰被り、食事はまだなの？｣
｢……まったく、この程度も出来ないとは役立たずめ｣
｢ぇ、何これ｣
｢そんな事も出来ないなら買い物に行ってこい｣
突然現れたフランペちゃん、プリン姉さん、スムージー姉さんに罵倒されたかと思えばぽいっと屋外に放り投げられる
顔を上げるとはるか向こうに大きなお城
訳が分からず立ち尽くしていると
｢灰被り！！舞踏会の準備よ！手伝いなさい！｣
｢ぷぷぷっ、あんたは行けないけどねェ｣
王子様と結婚しちゃったらどうしよーｯ！なんて騒いでる様子から分かった
｢これってシンデレ｢さァ行くぞ。役立たずは掃除でもしていろ｣…ぁい｣
3人はお城へ向かった。
ぁー、それでこのワンピース…納得。
筋肉痛も感じないし本の中って楽ー！
シャララン、と音がして振り向けば
……ブリュレ姉さん。
｢ｳｨｯｳｲｯｳｨｯ、舞踏会に連れて行ってあげるよ｣
あれよあれよとカボチャの馬車でお城へ
服はキレイなドレス、足元はガラスの靴
｢これがシンデレラか…｣
たしかお城に入って王子様にアピールするんだっけ？
早速、扉をくぐってお城へ入る
入るとすぐにダンスホールが広がっていた
煌びやかなシャンデリアの下、見渡す限り女性だらけ
｢王子様は？｣
キョロキョロと探すが、男性は1人も見当たらない
するといきなり全ての照明が消えた
…かと思えば私は誰かにお姫様抱っこされる
パッと照明がつくと
｢モンドール兄さん！？｣
｢楽しんでもらえたか？A｣
ｷｬｰｯ王子様よ〜♡
なんて声が聞こえた
つまりこれは……
｢さて、プリンセス A。俺と結婚してくれるか？｣
｢…ずるいよ兄さん。まだガラスの靴落としてないのに｣
｢本の世界は俺の思い通りだからな｣
兄さんはニヤリと笑う
モンドール兄さんは頭がいい。
だから他の兄さんでは思いつかないようなロマンチックな演出が出来るんだ。
実際、その頭の良さで今の地位を築いてきたわけだし……
そんなモンドール兄さんに不覚にも少しときめいてしまった
運命の日まであと4日……
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葉崎もあ(プロフ) - せいなさん» わぁぁぁ嬉しいですありがとうございます！！ 続きもこの後出していくので、お付き合いいただけますと嬉しいです(●´▽`●) (2019年11月4日 20時) (
レス) id: 67ff0abe74 (このIDを非表示/違反報告)
せいな(プロフ) - 更新応援しています！もう素晴らしすぎて興奮状態です！続き待ってます！ (2019年11月4日 15時) (レス) id: 02fe39b432 (このIDを非表示/違反報告)
葉崎もあ(プロフ) - 十七夜さん» ありがとうございます！ご期待に添えるよう、更新がんばります(*´∀｀*)今後ともよろしくお願いします！ (2018年10月28日 1時) (レス) id: ec0e1cdd14 (このIDを非表示/違反報告)
十七夜(プロフ) - この展開は他の作品になかった！！すっげー期待してます！これからも頑張って！！ (2018年10月27日 23時) (レス) id: 71ca1b1b4e (このIDを非表示/違反報告)
葉崎もあ(プロフ) - みかんさん» ありがとうございます！コメントいただけると励みになります！！これからも楽しんでいただけるように頑張りますね(＊´ｖ｀) (2018年10月27日 23時) (レス) id: ec0e1cdd14 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葉崎もあ | 作成日時：2018年10月16日 22時
