【ﾋﾛｱｶ】吸血少女は敵になるようです (ページ6)

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▽吸血少女とスカウトページ6

小さな公園の隅のトイレの裏

立っている影が2つ。
その足元に横たわる影がこれまた2つ。

そして木の後ろからそれを覗く影が1つ。

立っている影が1つ、首だけ回して目線を後ろへと向けた。
口の端についた血を袖で拭いながら声をかける。

｢そこの人ー、もう出てきてもいいですよー｣

足音を立てることもなく出てきたのは眼鏡をかけたおじさん

｢いつから分かってた？｣

｢最初からですよ？私達がこの人達に声かけられたところからずっと見てましたよねぇ？｣

そう言うと足元に転がる肉の塊を蹴る。

｢Aちゃん、私刺すよ？刺すね｣

そう言って被身子ちゃんはナイフを構える。

｢おっと、タンマタンマ。俺はお嬢ちゃん達にビジネスの話をしに来たんだ｣

おどけたように両手を上げて男は喋る。

すっと手で被身子ちゃんを静止させる。

｢話だけ聞いてあげますよ。場所を変えましょう｣

そう告げるとAはくるりと男に背を向けて公園を出る。

それについて行くように被身子、男が歩みを進める。

時刻は深夜2時……