【鬼滅の刃 】花柱は…

▽花柱と最終選別 ページ13

｢そろそろじゃないですか？最終選別｣

しのぶがにこやかに言う

｢うむ！今回も優秀な人材が入隊するといいな！｣

煉獄も頷き、言う


だかAだけは表情が暗い

｢Aちゃん？どうかしました？｣


｢……最終選別で生き残る程度の強さがなければ、実戦で鬼を倒せないのは重々承知です。ですが、まだ先の長い子供たちが早々に命を散らせてしまう必要はないのではないか、と…｣

もちろん、お館様の決めた事ですから間違いではないのは理解しています。
と、最後に付け加える。


それに対して煉獄はAの頭を撫でた

｢A、お前は優しい。だから人の気持ちを大切にできるし、人を支えることが出来る。最終選別を通過出来なかった者は確かに残念だが、ならば逆に通過できた者をたくさん褒めて支えて大切にしてやればいい。…それが俺たちに出来る精一杯の供養だ｣

煉獄は優しく諭すように、だがしっかりとAに伝える


｢……はい、ありがとうございます杏寿郎さん｣


Aは泣きそうになるのをぐっと堪えて言った


｢私、どんな子が来ても抱きしめてあげます！花柱として褒め、隊士として支え、人として大切にします！！！｣

Aは決意と共に拳をぐっと握りしめた







…そう遠くない未来、その決意は淡く打ち砕かれるとも知らずに

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