アイドルになる ページ1
スタッフさんが遠くから声を上げた。
カットが掛かった。
ドンミンオッパとの幸せな時間が一旦の終わりを迎えようとしている…。
ew「行こうか♪」
そう言ってオッパは立ち上がると私に向かって手を差し出してくれた。
思わず、この手を取って良いの？図々しい？失礼ではないだろうか？なんて考えたけど…
待たせる方が失礼だ！って思ってその手を取る。
オッパはそのままグイっと私の手を引いて立ち上がらせてくれた。
A「ありがとうございます//」
お礼を伝えるとオッパはニコリと天使の笑顔を見せてから、手を離すことなく歩き出した。
A「オッパ…//手……」
ew「砂浜って歩きにくいよね〜」
A「あっ//そ、そうですね…」
何でも無いみたく紳士な行動が出来る人だ…//
やっぱり…好き…
「二人でいると凄くいい絵だよ！お似合い♡」
「今戻ってくるときの二人も撮っちゃった！そのまま使いたいくらい！」
チェックをしに監督の元へ戻るとスタッフさんたちが興奮気味にそう言った。
ew「ふふふ♡お似合いだって♪」
オッパが満面の笑みでそう言うのは…心臓に悪いです//
私の心臓おかしくなりそお…
休憩になってオッパと今回のCM商品を飲みながら談笑する。
その間もにこやかに笑うオッパのきれいな顔に釘付けになる。
ふと周りを見回すと…
女性スタッフさんたちもみんな…もれなく全員オッパを見てる！
A「凄い…」
ew「ん？」
A「オッパって、やっぱり…毎日凄く視線を感じて生きてますか？」
ew「え？……アハハハ(笑)
率直にそう聞かれたの初めてw
でも…そう…だね(笑)」
A「ごめんなさい…たくさん見ちゃって…」
ew「好奇な目は対応に困るけど、見られることが嫌なわけじゃないよ。
Aみたいな目は…嬉しいよ？」
A「そんな…//ごめんなさい//
あ、あの…
たくさん見られて疲れませんか？」
ew「僕はそれをストレスとかマイナスに捉えないで、自分を動かすエネルギーに変えて生きてる♪」
自分を動かすエネルギー？
ew「A、もうすぐデビューだもんね！人の目が気になる？」
A「気になるというか…」
オッパの問いについ心の内を吐露する。
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作者名：tumetume | 作成日時：2022年6月11日 11時
