事実はドラマよりも奇なり☆守られて ページ9
あれから私は…結局みんなに守られている。
彼らが私にくっ付いて守っているわけではないけれど、TREASURE専属お世話係として私が彼らに付きっきりだ。
楽屋も、今までならオープンになっていた扉を閉めて使うようになり、他の生徒役の人達が勝手に出入りすることはもうできない。
そして、窓の覆いもジョンウのバンダナから小道具さんが取り付けたダンボールに変わって中は見えないようになっている…
こういうこと一つ一つが…
私のためってわけでもないだろうけれど…そんなの思い上がりかも知れないけれど…
ただ……まだ新人のみんながいつもと違う動きをすることで彼らの評判に傷をつけるのでは……と心配になる。
カンさんがうまくフォローをしてくれたらしく
「気が利かなくてすみません」
なんてスタッフさんが楽屋に謝まりに来た。
スタッフさんはTREASUREに謝っているのであって、私は関係ない位置に居るけれど…
でも関わることで状況を変えてしまっていることは事実だ。
撮影用の教室でカメラの後ろに立ってみんなを見守る。
このままで良いのだろうか…。
as『Aが気にすることやないよ。俺らはちゃんとプロやからな。結果で示すから心配すな』
ひーくん…
A『うん…ごめんなさい』
as『気にすること無い事で謝るのはおかしいやろ〜』
いつもみたいに…何でもないみたいにそう言って私の頬をむにゅっとつまんでから
「わーお腹より柔らか♡」
そう言ってニコリと笑って離れていく優しいひーくん。
なんだか笑っちゃって…
救われた。
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作者名:tumetume | 作成日時:2022年2月12日 23時