事実はドラマよりも奇なり ページ3
撮影はTREASUREだけのシーンから始めるらしく、その間私はその他の生徒さんのメイクに入る。
「女子生徒で自分でメイクしてきてる子はしなくて大丈夫です」ってメイクさんが言ってたので見ると…。
今どきの高校生はみんな自分で上手にメイクするものなのね。3歳とか4歳しか差がないのに、私の高校生時代とは少し違う。
そういう子達には衣装だけ着替えてもらって、控室で待ってもらった。
A「メイクしますのでこちらに座ってください。」
順にメイクを施す。不慣れだけど濃すぎずナチュラルであれば良いらしいので自分にいつもするようにメイクしていく。
すると1人の女子生徒さんが
「オンニ、よろしくお願いします。可愛く…してください//」
はっ//すでに可愛い…
A「お名前聞いても？」
ch「チェヨンです」
A「チェヨナ、あなたすでにすごく可愛いですよ♪」
ch「そんなことないです！オンニ…
ドヨンさんと話してましたけど仲良いんですか？
私TREASURE大好きで…だから今日ちょい役でも呼ばれてすごく嬉しくて…TREASUREと絡めるかも//」
A「将来は女優さんになりたいの？」
ch「はい！TREASUREと同じ芸能界にいたら…知り合えて仲良くなれるかも知れないし…今日のチャンスも逃せないっていうか!!」
おやおや？少しおかしな方向に…まぁ、この歳にはありがちなのかな？
A「そ、そっか…女優さんがチェヨナの夢なんだね♪ファイティン！」
ch「オンニはメイクさんになるのが夢だったんですか？」
A「ごめんなさい、私は今日お手伝いで居るだけでメイクさんじゃないの。素人にやってもらうの嫌だよね…ゴメンね。」
ch「いいえ、オンニすごく上手です♡じゃあいつもは何してる人なんですか？」
………どうしよう。TREASURE大好きなこの子には何となく…
A「普段は別の部署でお世話スタッフとして働いてるの。今日は知り合いに頼まれてお手伝いに来たんだ…」
ch「そうなんですね♪わあ！可愛くしてもらってありがとうございました♡」
私が今見たのは彼女のほんの一部分だよね。
本当に純粋に女優さんになりたいと思っているんだろうし。
今日は大好きなTREASUREと一緒だから少し浮ついて居るように見えるだけで、初めて会った私がどうこう思ったりしちゃいけないよね。
A「次の方こちらに座ってください」
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作者名：tumetume | 作成日時：2022年2月12日 23時
