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事実はドラマよりも奇なり ☆大好きと悲しい ページ16

2人がチェヨンを連れて出ていってから…
控室の中は暫し静かな空気に包まれていた。

そんな中、突如として声を発した人物がいた…


hr『はぁ〜…Aってやっぱ…すげぇ…いい女』



ms『うん、俺の♡』

hr『ふふっ…充分知っとるよw』


ms『あげへんよ?』


hr『うん、いらんよ。まっしーの不幸もAの不幸も願っとらんけん。』


マシホさんが私を腕の中に入れたまま、ハルトくんとそんな話を始めるから…居た堪れなくなって//

パッと離れて歩き出そうとするけれど…ハルトくんにその手を掴まれる


hr『なあ…お人好しもええけど、まっしーにあまり悲しい思いさせんで…。』


A『ハルトくん…また心配掛けちゃった?』


hr『俺だけやなくて、全員心配してんの。
中でも一番…まっしーが心配しとるん分かるやろ?

優しいのんもええけど…お人好し過ぎて、大事な人悲しませてたらだめやろ。』


ms『ハルト、もうええから。』


そう言ってマシホさんが私を抱き込んで肩に顔を埋めた…

ずっと…悲しい顔をするマシホさんが気にはなっていたけれど…

でも大丈夫だよ!って言うしかない。


ms『A…ごめん。ホンマにごめんな。

あの時も少し前まで側におったのに、何で離れてもうたんやろ…』


A『マシホさん…本当に大丈夫なんです。心配しないで…』


ms『心配もあるけど…情けない。

彼女がこんなアザ作られてんのに…
助けたらへんかった自分が情けないんよ…ごめんな…』


マシホさんが私の背中を撫でながら、ごめん…ごめんて謝り続ける。

マシホさんのせいでは1ミリも無いのだけど…。

ただ単純に…みんなと知り合いだとか、仲良しだとか、あれこれとベラベラ喋るのは良くないと思っただけ。
それでちょっと嫉妬されただけ。
それだけのことなのに…

私の想いはマシホさんを悲しませるの?

どう伝えれば分かってもらえるだろうか…




A『悲しい思いをさせてしまってごめんなさい。』


でも今回のことは…私には、みんなが感じているほど大した出来事ではないの。

それよりも、みんなの初めてのドラマ撮影とか…お芝居してる姿とか…それを知れたことの方がずっとずっと大きな出来事なんだよ!

.

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設定タグ:TREASURE , マシホ , トレジャー   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:tumetume | 作成日時:2022年2月12日 23時

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