紅一点ラップを書く？ ページ42
作詞か…
私の拙い言葉でみんなに聞かせられるようなラップを作るなんて出来るのかな…？
hs「俺はできると思うよ。Aは周りの心の変化に敏感でしょ？
それは感じ取る力もあるし、見て知る力も人一倍あるって事だからね。」
A「自分では分かんないけど…」
hs「どんな瞬間でも、Aが思った事を言葉にして書けばいいんだよ。」
A「それが一つの曲として完成する予想図が全く見えないよw」
hs「A、初めからいいもの作ろうって力んじゃダメかも。
ひたすら言葉を書くんだよ。」
A「言葉ってどんな？」
hs「Aの思った事、知ってること、新しく知ったこと、そういうものを言葉にして書き出しておきな。
些細なことでもいいから。」
A「難しい言葉とか、格好いい言葉とか…そんなの書けないかも…」
hs「飾らなくていいの。格好いい言葉は後からいくらでも探せるよ」
A「思ったまんまでいいの？」
hs「うん。その方が良い。
曲を作ろうとした瞬間の感情に合った言葉が見つからないこともあるけど、そういう時に役に立つ」
A「今思ってることなら…
オッパ格好いい♡とかオッパ大好き〜♡とかでもいいの？」
hs「え？//」
A「作る瞬間の言葉じゃなくてもいいってことだよね？」
hs「そ、そうだね//
書き溜めておいた言葉だって自分の感情や、知識である事には違いないし、その行動がある意味訓練なんだよ！」
A「訓練かぁ」
hs「ラップに限らず作詞する上で、言葉を探す訓練になるんだ。A、わかる？」
感情を書き出す…
A「オッパありがとう。私少しずつやってみる！」
hs「うん！俺のエギは出来る子だよ♡」
オッパはそう言って抱きしめてくれたから、離れていかないようにしがみついていた。
そんな私の感情を察してくれたオッパが、まるでお母さんが我が子を可愛がるときみたいに…頭を撫でてくれるから。
A「オッパ、サランヘヨ」
そう言ったら顔をくしゃくしゃにしてほっぺにキスをしてくれるから…
腕の中で癒やされて少し自信を取り戻していた。
オッパの抱擁は何よりの栄養剤だ！
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作者名：tumetume | 作成日時：2022年2月12日 22時
