紅一点…甘んじてやります！(TREASURE) (ページ24)

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蝶とオッパとアイスと私ページ24

ジェヒョクが起きなかったから、オッパを誘って散歩に出た。

まだ寒いけど、いい天気なんだよ♪

オッパは本当はまだ、曲作りを続けたかったのかも知れないけど…
ニコニコしながら「良いよ」って付き合ってくれる。

いつも優しいオッパは、前向きだけど真面目で負けず嫌い…
だから上手く行ってない時ほど、一生懸命になりすぎるように感じるんだ。

私なんかが何か出来るとは思ってないけど、休んでないオッパを見付けたら…敢えてわがままを言って振り回す(笑)

眠ることとかだけが休むってことじゃなくて、そこから離れて違うことをすることも、休むって言うんじゃ無いかなと思ってるんだ♪

A「ねぇオッパ…」

hs「ん？なに？アイス食べる？」

A「うん、食べる♪

私いい場所見つけたんだけどアイス食べながらそこまでお散歩しない？」

二人で片方で手を繋ぎ、もう片方の手にはアイスを持ってソウルの街を歩く。

少し行くと長い階段があって、そこには綺麗な蝶の絵が描かれている。
誰が描いたか知らないけれどとても魅力的な絵だ。

A「オッパ見て！」

hs「わぁ！すごい！綺麗な絵だね…でも」

A「この絵、下の方だけ見ると、蝶は蛹(サナギ)から出たばかりでまだ飛べないんだよね」

その絵は階段下段から上段に向けて高く飛び立つ蝶を描いていた。

hs「でも上の方は…高く飛んでるね！
これをこの場所に描くなんてすごい人も居たもんだよね…」

A「オッパ、登ろ！ヨーイ…シージャ！！」

二人で階段を競争しながら駆け上がった。