ハルトくんとアイスな関係 ページ22
A『ハルトくん、私ちょっと向こう見てくるから!お菓子のとこにずーっといてね!』
そう言って急ぎ精肉売り場へ向かう。危ない危ない。ホントに彼は目立つから…。あんなにカッコイイんだから芸能人じゃなくたってモテまくりだよね。
hr『…またおかしな勘違いしとるね〜』
A『ハルトくん!お菓子のとこにいてって言ったでしょう?』
hr『あのね。俺はこんなマスクして帽子深いし前髪長いしほとんど顔見えてないの。顔丸出しのAが男に見られとんの。視線感じないもんなん?俺がここに着くまでにも見られてんのよ。アイツとかアイツとか、あの店員とか…』
そう言って周りにいる男性をこっそり指さすハルトくん。
そんなわけ無いでしょうが。視線?全く感じませんよ!女の子の視線は感じるけどね。
A『自分がどれだけイケメンか自覚したほうがいいよ!モテモテだよ?ほら、あの子とかあの子とか…』
負けじと周りの子をこっそり指さす。するとハルトくんは苦笑いしながら言う
hr『好きな人にモテなきゃ意味ないけどな…』
『…………』
hr『なあ、あれなに?』
A『え?!あぁアイス売っててそこの椅子で食べられるんだよ♪』
hr『食べよ!』
ハルトくんが何もなかったようにそう言うので私もそうしよっか?って何もなかったように返す。
まだ少しだけ二人の間にはこういう空気が存在する。
それでもこうやって何でもないように、友達みたいに一緒にいてくれようとする…そんなハルトくんに私はいつも救われている。
A『美味しいね♡』
hr『それ何?一口食べたい』
ハルトくんが言うからどうぞってイチゴ味のアイスを差し出すと「あー」って口を開けるから雛鳥みたいでスプーンに山盛りあげた。
hr『うま!はいAもあ〜』
そう言ってくれるので一口貰う。美味しい♪
それから夕飯のサムギョプサルの材料とお菓子を買って二人並んで宿舎に帰る。荷物は全部ハルトくんが持ってくれて…何か申し訳ないな。
A『荷物持ってくれてありがとう!』
hr『いいよ〜』
A『ハルトくんは私より4つも年下なのにいつも助けてくれるね。ヌナの私にできることはない?』
hr『そうね〜。ならエントラス鍵開けてエレベーターのボタン押してやw』
もちろんするけどそういうことじゃなくて…。
hr『俺が自分の心に素直に従っとるだけで、それをAが気にすることないの。』
そう言ってエレベーターに向かうハルトくんは本当に優しい人。
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作者名:tumetume | 作成日時:2022年1月9日 21時