愛され家政婦の日常〜アノトキ編〜 (ページ43)

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撮影を終えて自由時間になってAの元へ向かうとイェダムと二人で話している。
さっき遠目に見えた二人は凄く仲が良さそうで…まさか…って考えたくも無い事が頭を過る。

yd「ヌナ！手振ったの気がついた？」

A「もちろん気がついたよ♪手振り返したの気がついた？」

yd「こうやってたでしょ！」

A「そうじゃなかったよぉwこうだよ～!?」

なんなん…この恋人同士みたいなやり取り…見ていられなくて割って入る。

ms「イェダミ…ごめんね。A借りていい？」

yd「んー。どうしようかなぁ…ヌナがなんて言うか…」

そう余裕そうに言うイェダミを目の当たりにして、ごめんて謝る俺の弱気がイェダミに伝わっているようで焦る…。

yd「ヒョン冗談です！もしかしたら行かないって言ってくれるかなーと思ってw」

そう言うとイェダミはAの手をグイっと引いてギュっと思いきり抱きしめて耳元に顔を埋める…。まるで耳元にキスでもしているように…これみよがしに…これってやっぱりそういう事なん？

離れていくイェダミをいつまでも目で追うAに堪らず声をかける

ms「もう…いい？行こう。」

そう言ってAの手を取りメリーゴーランドへと歩く。思いの外早足になっていたかも知れない。ちょこちょこと小走りで着いてくるAを見て自分の余裕のなさに呆れた。

馬車に二人並んで乗り込み、もの珍しそうにキョロキョロしているAに問いかける

ms『楽しんでる？ロッテワールド。』

A『はいとっても。マシホさん、ありがとうございます。マシホさんが企画して話通してくれたって…』

お礼を言ってはいるけれど…そう言うAの声色がいつもと違うと直感的に思う。

A『マシホさん、私と遊びたかったんですか？』

えっ、な、なんでそれを…

A『ひーくんがそう言ったので。』

//あいつ余計な事しか言わへんな！

Aは初めてでここに来られて嬉しいって…
なら…それだけでも…うん良かった。
俺とここにおるのが嬉しいとか…思って欲しかったけど。
そう思ってAの手をギュッと握った。