愛され家政婦の日常〜アノトキ編〜 (ページ36)

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36アサヒ(127) ページ36

15:00を回った頃やったろうか？
コンコンコンドアを叩く音がしてAが来たんかな？ってドアを開けると

A『ひーくんお腹空かない？朝食べてから何か食べた？』

as『あー。食べてないわ。そう言われれば空いたかも…』

Aが何食べたい？って聞いてくれるから『たこやき』て冗談で言うでみたら

A『OK〜』

いやココ日本やないし、言うてすぐできるもんちゃうやろww

A『できるよ。さっき丁度タコ買ったの♪ネギも冷蔵庫にあるし天かすなんてすぐ作れるし………あ。紅生姜ないや…キムチ入れる？』

as『入れるのと入れないのどっちも。』

たこ焼き器を間に挟んで二人で向かい合って突付く。特別中身のある話なんかせんでもたこ焼き突付き合って出来たら食べて…
何か昔からの知り合いみたいに錯覚するな〜。そんくらい楽やねん。不思議やなぁ。

もう腹いっぱい…『ごちそうさん』て言うたらAが『もう良いの？』って余ったたこ焼き皿に移して片付け始める。ホンマに手際ええし20歳でこれってどういう生活してきたんやろ？苦労もしたんかな…

そんなAを『行こ』って手を引いて俺の部屋に連れて行く。

遊ぶって言ったって何か特別なことをする訳やなくて、ただ一緒にいるだけ。同じことしてる訳でもないし…俺が下絵書いてるのを覗き込んで見てたけどそのうち部屋の壁に掛けた絵を時間かけて見てたり。『本見て良い？』て聞くからどうぞ〜って言うたら全く喋らんくなった(笑)
『これ壊れた』って言うたら自分の部屋に戻って道具持ってきてブレスレットを直してくれる。
Aとおるのって、どうしてこんなに楽なんやろう。
そして今は…ソファに座って俺が弾くピアノを聞いている。

A『何だか…とても幻想的な曲だね。』

as『まさにそれ。幻想っていう曲、まっしーのために作ってん。』

パソコンからまっしーの歌を入れたものを流すと

A『わぁ〜。なんて素敵な曲…マシホさんの歌声がとても素敵だね…』

そういう風に…いつもみたいに思うとること何でも素直に言葉にしたったらええのに…

as『まっしー…待ってるんやない？

そろそろ…答えたったら？』

Aの中で特別なんはまっしーだけやろ？俺がそう思うとるだけ？やないと思う。