愛され家政婦の日常〜アノトキ編〜 (ページ33)

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33マシホ(122) ページ33

Aが出ていってから自分もシャワーに入る。気を使うAのことやから思うてるより早く戻ってくると思うから、半身浴はやめてシャワーだけで出る。

コンコンコン♪

シャワーから出てドライヤーを掛け終えた頃ノックの音が聞こえる。洗面所から『どうぞ』って言ったところでふと思う。
自分から戻って来てって言うといてAに開けさすのは違うか…。開けにくいよな…こっちから開けたらなあかんよね。
思いドアまで行って扉を開ける。

ガチャ

ms『どうぞ♪』

何やろ？ドアを開けると目の前でAがニコニコと笑みを浮かべていた。ピンクのパジャマ着てモコモコした靴下履いとる…可愛い♪ちゃんと戻って来てくれてニコニコしとるから俺も嬉しくなって笑みが溢れる。

ms『ニコニコしてどうしたん？』

A『//いや…何でもないです//』

ms『部屋の中寒くない？』

A『はい♪丁度いいです』

ノンカフェインのお茶を持ってきたと言うAからカップを受け取り『おいで』って手を引いてソファに座らせた。
そして二人でお茶を飲みながら、ここに来る前は休日はどんなことをして過ごしていたのか？とか…スポーツはするのか？とか…どんな曲を聞くのか？なんてAの事を色々聞いたりしてみる。

今までも今のように絵を見たり、本を読んだりアクセサリーを作ったりしていたらしい。割と芸術肌やなと思う。アサヒが気が合うっていう理由はこういうところにあるんかも知れんな。スポーツやらへんところも体力なさそうでアサヒと似てるかもな。

アサヒは友達やと思うてるのは聞いてるけど…Aはアサヒをどう思うてるんやろうか。

Aの肩に手を回して少しだけ自分の方へと抱き寄せていた、その手にギュッと力を込める…まるでどうにも払拭できない不安を誤魔化しているようだと自分で自分にフッと鼻を鳴らした。