28ハルト(115〜117) ページ28
しばらくするとヌナが帰るみたいで、頑張ってねと言い残して部屋を出ていった。
10分…15分くらいやったかな？ヌナがヒョンソギヒョンとジフニヒョンとスタジオに戻ってきた。ジフニヒョンに呼ばれて近くへ行くと…
ヌナ…泣いた？明らかに泣いた後やろってくらい目を赤くして座るヌナがいて。
聞いたらさっき俺がヌナの肩を抱いたから、二人でいたくてソファに行ったからそのせいでヌナはスタッフさんに怒られた。
俺のせいで…ヌナを泣かした…。俺が勝手にしたことやのにヌナが謝る。
ごめんヌナ、ごめんなさい。つい抱きしめたくなって手を広げたけどヌナが首を横に振るから手を引っ込めた。
そらそうや。さっき怒られたばっかりでこんなとこで抱き締めたりしたらダメだって考えればわかるのに…そんなんも分からんくらいに動揺した。
その後ヌナが帰るって言うからヒョンソギヒョンがエレベーターまでヌナを送ってくれた。俺は今はヌナと一緒におれんから。
自分で撒いた種やから、さっきヌナを怒ったスタッフさんのところに頭を下げに行って来ますとヒョンに伝えてスタジオを出た。
練習と仕事を終えて宿舎に帰るとヌナに会うためにすぐに隣へ向かう。
ドアをノックするとヌナが開けてくれた。
ヌナの顔を見たら…やっぱりいつもみたいに元気やないから申し訳なくて、怖かったやろなって思うて傷付けないようにそっとヌナを抱き締めた。
hr『ごめん。俺の不注意のせいでごめん。あのスタッフにどんな酷いこと言われた？痛くされてたって…守ってるつもりやったのにホントに…ごめんなさい』
ヌナを泣かせてしまうなんて…抱き締めて謝るとヌナは言う
A『ううん。酷いこと言われて泣いたんじゃないよ。ただ…ハルトくんに申し訳なくて涙が出たの。上の人に怒られちゃった？』
そんなん…なんでこの人はこんなに優しいん。俺のことなんかいいのに。痛くされるなんてどんなに怖かったやろ…ホントにごめん、次は絶対守るから…
それからヌナは俺達と仲良くなり過ぎたって、アイドルだから仲良くなっちゃいけないのに…って言う。
「みんな大好きだから離れたらダメ、絶対離れんと今のままでおって」って必死にお願いした。そうしたら「私もみんなが大好き、仲良くしてもらってここにいると幸せ…」 って…
こんな可愛いこと言うけん…
好きって伝えたい気持ちを抑えきれんくなってヌナを抱く腕の力をギュッと強めた。
ヌナのこと俺みんなの好きとは違うけん…
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作者名：tumetume | 作成日時：2021年12月19日 14時
