愛され家政婦の日常〜アノトキ編〜 (ページ22)

今日:4 hit、昨日:3 hit、合計:16,491 hit

22 ハルト(89) ページ22

撮影が進み1日目の撮影が終了する。
あれからヌナは少しは元気になったんかな？一生懸命スタッフさんを手伝ってるみたいで…ジョンファンが心配してた困り事が無くなったんかな？とか現場に慣れてきたんかな？って少し安心した。

夜ヌナがバス泊なんは…正直ジョンファンやジョンウと同じように心配やけどこんなとこで何かあるわけでもないやろしな。と思ってたらまっしーが弟たちを説得しとった。
やっぱりまっしーは格好いい。ふざけとるように見えても冷静で常識的で、言うときはちゃんと言う。まっしーは昔から俺の精神的支柱で大好きなヒョンやから…その前にヌナと目配せしとるのもホントは気がついてるけど見ない振りして…俺は一体何を気にしとるんやろ。

翌日の撮影は外で見回してみてもヌナが見えない。どこにいるんやろ？まさかホントに帰ったん？

外での撮影を終えて部屋に戻ると天国みたいに部屋が暖まってた。みんな口々に「天国だー！カムサハムニダ〜」って叫んでてマジスタッフさん神やろ♡俺も近くのスタッフさんにお礼を伝えると
「私達じゃ無くてAさんですよ」
……ちゃんといたんや…神はヌナやった。やっぱすげぇ。

撮影が終わり撤収作業中に外へ出るとスタッフのイジュニヒョンと話すヌナを見つけた。

sn「もっとゆっくりと撮影を見学していても良かったのに、とても働き者の家政婦さんですね♪」

A「いえいえ、そんな…。本来部外者な私の怠慢は…私自身ではなく彼らの恥になりますから…。」

それは…今の16の俺には思いもよらんことで…この人やっぱすげえ。いるだけで良いって言うた自分が恥ずい…そんなとこ軽く飛び越えてくるやん。
年の差を見せ付けられたみたいでまたズドーンと凹んでたらヌナが言う

A『ハルトくんのおかげだよ。“いるだけで良い”って言ってもらえて救われたの。頑張ろうって思えた、ありがとう♪
昨日のハルトくんはいつもより大人のひとみたいで、頼もしくてかっこ良かったよ。』

///そんなん言うて貰えることしとらんのに…大人みたいとか…頼もしいとか…何で今俺が欲しい言葉そんなに簡単に見つけて言ってくれるん？

俺この人…好きだ。

はっきりと自分の感情に気がついたのはこの瞬間やった。

ヌナが俺を大人みたいって言うてくれるから、精一杯背伸びするわ。
小さい子にいい子いい子するみたいに、ヌナの頭のてっぺんに自分の手を乗せてAちゃん！て年下に呼ぶみたいにヌナの名前を呼んだ。