愛され家政婦の日常〜アノトキ編〜 (ページ18)

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18マシホ(77,78) ページ18

日曜日の夜夕飯後部屋に戻らずリビングのソファでのんびり過ごす。
誰もおらへんくらい静かやな…ジョンウがハルトんとこ行ってるからかな。

A『マシホさん、こんばんは♪』

ms『A、静かやから今日はホンマに寝てるんかと思った。』

A『フフフ♪本を読んでいたんです。』

ms『そっか。あっ、また…棚の本借りてもええ？』

Aが来たから借りた本を口実に部屋に行く。
何がきっかけになるか分からんから…やっぱり繋がりは絶やさず持っとくべきやなぁ…なんてずる賢いこと考えてるwこれも俺の悪いとこ…いや、用意周到少し先を見て生きてるだけってことやね。

前に借りた本を持ってAの部屋に行き『どんな休日過ごしたの？』って聞く。本借りるだけやとすぐ帰らなあかんもんね〜。
聞けばほら、この前みたいにどうぞってローテーブルの前に案内される。

座ってAの話を待ってるんやけど下向いてるわけや無いのに目が合わへん。何か言い淀んでるんやろか…

ms『あまりいい日やなかったん？』

聞くとAの顔に笑みがこぼれる。

A『フフッ。いいえ。とてもいい日でした♪』

なら何の間やったん？
それからAは今日の出来事を話す。本屋のこと、サボテンのこと、店員のこと、手当のこと…
カフェでお茶をご馳走になったこと…途中から気に入らんのやけど。

そのカフェにまた行くん？て聞くと、良くしてもらったのでまた来ますって約束したからまた行くって…相変わらず分かってへんね。怪我したとはいえ何でそんなに親切なんか…って考えへんのかな？
一人で行かすの危なっかしいなぁ。

ms『…なら、次行く時は誘ってな？』

そう言うとAは少し考え込んでから

A『一緒には行けません…。ファンの方が驚いてしまいますよ？』

そらそうやろけど…それでも一人では行かせられんから言うてますよ！それやのに『これあげます』ってショップカードを渡してくる。
こんなん大抵裏に…ほら案の定。まあ、気付いてへんのは見てもないって事やから、そこだけはましやけど。

ms『あかんな。行くなら一緒に行った方がええと思う…』

そう言って持っているカードの裏を見せる。

「また会えるのを楽しみにしています♡」

メッセージと一緒に名前と携帯の番号。常とう手段やで。Aは赤い顔してパッとカードを取る。

A『イタッ！』

え！怪我させた？指を口に持っていくからティッシュ預けて待っとってって部屋を出た。