28話 ページ30
貴女side
とうとう、出久の番になったボール投げ。
出久は、“個性”の制御が出来ないから、今まで『“個性”なし』の記録しか出せてない。
このままじゃ間違いなく、最下位。
出久…頑張れ。
＿＿＿が、出久が“個性”を発動させ投げようもしたものの、相澤先生が“個性”を消し、ボールは46ｍの所で落ちてしまった。
にしても……皆イレイザー･ヘッド知らないの!!?
私大好きなんだけど……
忍者みたいな無駄のない鮮やかな動きとかさ!!すっごいカッコイイんだよね!!!
おっと、脱線した。
相澤｢見たとこ…“個性”が制御出来ないんだろ？また、行動不能になって誰かに助けてもらうつもりだったか？｣
緑谷｢そっそんなつもりじゃ…！｣
否定する出久を相澤先生は捕縛武器で引き寄せる。
相澤｢どういうつもりでも、周りはそうせざるをえなくなってるって話だ。
昔、暑苦しいヒーローが大災害から1人で千人以上を救い出すという伝説を創った。
同じ蛮勇でも…おまえのは1人を助けて木偶の坊になるだけ。
緑谷出久、おまえの“力”じゃヒーローにはなれないよ。｣
不器用なのか……それとも、あれがあの人の優しさと言うものなのか……
いや、両方かな？
相澤｢“個性”は戻した…ボール投げは2回だ。
とっとと済ませな。｣
出久は、相澤先生に言われた事がかなりきたのか、ブツブツと何か言っている。
相澤｢(ここで性懲りもなく、玉砕覚悟の全力か…はたまた、萎縮して最下位におさまるか…
どっちに転んでも見込みはない。)｣
相澤先生は、見込みゼロと判断したら切り捨てる。
でもそれは、見込みゼロと判断されなければ良いって事。出久は、ヤケになって努力を無駄にする子じゃない。
最後の最後……出久の力が発揮されれば良いんだけど……
相澤｢見込みゼロ……｣
貴｢本当にゼロですか？｣
相澤｢？｣
貴｢ほら。｣
相澤｢＿＿＿＿＿＿!?｣
出久の方を指差すと、腕ではなく指のみに“個性”を発動させるという判断をし
た。
流石……
緑谷｢あの痛み…程じゃない!!｣
相澤｢(力任せの一振じゃなく、指先のみ力を集中させたのか…!!)｣
出久の指は腫れ上がってとても痛々しかったが、話で聞いた入試の時程ではなさそう。
緑谷｢先生……！まだ…動けます。｣
相澤｢こいつ……！｣
相澤先生も見直した様で一安心ってとこかな……
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茶屋の餅(プロフ) - 星夜覇月さん» 楽しみにしてます!(*´∀`*) (2019年9月12日 22時) (
レス) id: 54cb780a80 (このIDを非表示/違反報告)
星夜覇月(プロフ) - 茶屋の餅さん» あぁぁ、ありがとうございます！！初コメントッ！そんなお言葉を頂いたからには、これからも投稿頑張っていきます！！ (2019年9月12日 20時) (レス) id: eec7854c05 (このIDを非表示/違反報告)
茶屋の餅(プロフ) - 狐という名前があるタイトルに惹かれてきたら面白い内容で、続きが気になります!投稿頑張ってください! (2019年9月12日 19時) (レス) id: 54cb780a80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月下誠 | 作成日時：2019年8月16日 21時
