25話~個性把握テスト編~ ページ27
貴女side
｢｢個性把握…テストォ!?｣｣
クラスの大半がその言葉を叫ぶ。
?｢入学式は!?ガイダンスは!?｣
先刻、出久と話していたボブの子が相澤先生に聞く。
相澤｢ヒーローになるなら、そんな悠長な行事出る時間ないよ。｣
?｢……!?｣
相澤｢雄英は“自由”な校風が売り文句。
そしてそれは、“先生側”もまた然り。｣
｢……？｣
頭に｢？｣を浮かべている皆に対しても、相澤先生はつらつらと説明を続けていく。
相澤｢ソフトボール投げ、立ち幅跳び、50m走、持久走、握力、反復横とび、上体起こし、長座体前屈。
中学の頃からやってるだろ？“個性”禁止の体力テスト。
国は未だ、画一的な記録を取って平均を作り続けている。合理的じゃない。
まぁ、文部科学省の怠慢だよ。
爆豪、操狐。中学の時、ソフトボール投げ何ｍだった。｣
あれ？急にこっちに……
貴｢60ｍ｣
爆豪｢67ｍ｣
相澤｢じゃあ、“個性”を使ってやってみろ。円から出なきゃ何してもいい。早よ。｣
｢早よ｣って何か可愛い…ｯ!……って、そうじゃなくて。
貴｢勝己からどうぞ。｣
爆豪｢あぁ。｣
勝己に最初を譲ると、素直にボールを持ち、円の中へ入る。
相澤｢思いっ切りな。｣
爆豪｢んじゃまぁ……
死ねぇ!!!｣
緑谷｢(…………死ね？)｣
勝己は暴言を吐きながらボールを“個性”を使って投げた。
ﾋﾟﾋﾟｯ
相澤｢705m。次、操狐。｣
貴｢はい。｣
勝己と入れ替わりで、円に入る。
貴｢(勝己と同じで、風で……だから…)“風燐”｣
自分の右手に風を集束させ、狐の尻尾と耳を出して、身体能力を上げてから……投げる。
投げた瞬間、辺りには突風がおこる。
ﾋﾟﾋﾟｯ
相澤｢15,000ｍ。……まず、自分の『最大限』を知る。
それが、ヒーロー素地を形成する合理的手段。｣
おぉ、思いのほか飛んだ。
｢なんだこれ!!すげー面白そう！｣
｢705mと、15,000ｍってマジかよ。｣
｢“個性”思いっ切り使えるんだ!!さすがヒーロー科!!｣
そんな言葉が聞こえる中、相澤先生の雰囲気が変わった。
相澤｢……面白そう…か。
ヒーローになる為の3年間。
そんな腹づもりで過ごす気でいるのかい？
よし。トータル成績最下位の者は、見込みなしと判断し、除籍処分としよう。｣
!!
｢はぁぁぁ!?｣
相澤｢生徒の如何は先生(ｵﾚﾀﾁ)の“自由”
ようこそこれが、雄英高校ヒーロー科だ。｣
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茶屋の餅(プロフ) - 星夜覇月さん» 楽しみにしてます!(*´∀`*) (2019年9月12日 22時) (
レス) id: 54cb780a80 (このIDを非表示/違反報告)
星夜覇月(プロフ) - 茶屋の餅さん» あぁぁ、ありがとうございます！！初コメントッ！そんなお言葉を頂いたからには、これからも投稿頑張っていきます！！ (2019年9月12日 20時) (レス) id: eec7854c05 (このIDを非表示/違反報告)
茶屋の餅(プロフ) - 狐という名前があるタイトルに惹かれてきたら面白い内容で、続きが気になります!投稿頑張ってください! (2019年9月12日 19時) (レス) id: 54cb780a80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月下誠 | 作成日時：2019年8月16日 21時
