・ ページ18
エマside
柵の先には、高い塀があった。
私は様子を見ようと、木に登る。
エマ「！」
ノーマン「どう？上に何かある？」
エマ「何も！ただ、この塀。幅が2〜3メートルある。」
その塀は、見た限り特に変わった事はなく。普通の塀だった。
エマ「…高いね。」
ノーマン「でも、見張りはいない。
……………………静かだ。」
ノーマンが耳を当て、確認したけど音は聞こえてこない。
私が聞く限りでも、物音は一切しない。
ノーマン「エマどう思う？」
ノーマンは、私の意見を聞くために質問をしてきた。
その質問に答えるために、塀に近づき触る。
エマ「堅くて丈夫。
起伏どころか、継ぎ目もない。おまけに、表面はサラサラ。
普通こんなの登れっこない。
ーーーーーーと、諦めさせる塀なんだろうけど、
私やノーマンなら、ロープ1本あれば上れると思う。」
私は、ハッキリと言った。そう、私達なら、ロープ1本あれば上れる。きっと、Aも。まぁ、Aの方が動体視力とか全然いいんだけどね…。レイもそうだ。あの2人は、本当にすごいからなぁ〜。
ノーマン「うん。
(問題はどうやって全員を連れ出すか。
見張りはママ1人。
周りに鬼の気配はしない。
・・・・・
そんなものか？
いや、考えてみれば。表向きはあくまで孤児院。
子供(ぼくら)が、気づく事自体ないのが当然。
ーーーならば。
この施設は逃亡を前提には、造られていない？
ともかく、阻むのは堅くて高い塀一つ。
ともかく、この塀は超えられる‼」
(ロープさえあれば！)
エマ「次は、ロープ！」
(無理じゃないーー)
(全員で逃げること‼)
その事が分かると、少しだけ気が楽になった。
すると、日が沈んできているのを見て。そろそろ自由時間が終わる。その事をハッと思い出した。
エマ「いけない！
そろそろ戻らなきゃ！」
タタタッと慌てて、ハウスへ向かって走った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 130人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
氷柱(プロフ) - くっつけよお〜〜 早く くっついてくれよ〜〜〜 (2020年8月24日 15時) (
レス) id: 1d07910180 (このIDを非表示/違反報告)
レイヤ - 最初の部分でもポテチ三袋欲しいと思ってしまったが、これ以上イチャイチャされるとポテチ何袋いるんだｯ！(◎_◎;) (2020年3月29日 19時) (レス) id: eb4bf42b53 (このIDを非表示/違反報告)
月下誠(プロフ) - レイヤさん» くっ付くのはまだ先にするつもりですが、イチャイチャはさせます！ (2020年3月29日 18時) (レス) id: eec7854c05 (このIDを非表示/違反報告)
レイヤ - もどかしい、ものすごくもどかしい！早よくっつけ！ (2020年3月29日 18時) (レス) id: eb4bf42b53 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：月下誠 | 作成日時：2019年6月22日 13時
