【Fischer's】その男、甘党なりて２

４９魚 ページ34

「皆さんお待ちかね！」

『英語禁止ボーリングぅー！』

「名前はセーフで！」


さぁやって参りました英語禁止ボーリングでございます！
なんで俺がこんなテンション高いかって？


久々にちゃんと出る動画が、俺の大好きなボーリングだからだよ！




『俺は英語さえ気をつければ負ける気してない』

「マ？それ俺に対して本気で言ってる？」

「え、てかンダホもめっちゃやってるもんね」

「じゃあ俺とモトキでドベ争いかぁ…」




今日は勝ちに来ていることを宣戦布告した俺は、手首を痛めると行けないのでプロテクターを装着する。



「では今からスタートです！…てかアイスお前それ手首に何つけてんの？」

『これ？手首痛めるといけないからプロテクター……んは？！』

「はいアウト〜！」



新品のサンダルで勢いよく殴られる。
底が固いのでンダホにやられると目玉が飛び出るほど痛い。



『あー…これダメなやつ！やばいよ！』

「じゃあまずはマサイからで」

『やられた人は放置かよ〜！』


初手引っ掛けはずるくないか？！いいのか？！
俺はモトキに泣きついた。



「そだね〜初手引っ掛けはひどいよね〜。ところでさ、アイス今日は自分の持ってきたの？」

『マイボール？もちろ……あぁー！嵌められた！！』

「んふふ、チーム戦じゃないんだよアイス」

『くそモトキがぁ…ひぎっ！』



なんの前触れもなくシルクにどつかれ脳髄が揺れる。
これを何回も食らっていたら脳震盪起こしそうだ。



「おいアイスクライマー」

『なんだよシルクロード』

「負けた方が使用料払うのどう？」

『望むところだこの野郎！』


俺にそう意気込んだシルク。
さぞいい点数取ってくるんだと思いきやまさかのWみぞおちで0ピン。




『フハハハ！貴様連続みぞおちとは情けないのぅ！！』

「だーっ！くっそ！！」

「次アイスの番だね」

「こいつまじ上手いからな〜」

「ファイ…あ…」

『はい、ンダホアウトー！』

「アウト？」

「お前ら二人もな」

『クソがー！！』


ンダホ、マサイ、俺が順番に殴られ気を取り直して投球フォームに入る。



『狙うは全倒し…いざ！』



投げたボールは見事に芯を打ち抜き、全倒しとなった。





『っしゃオラァ！！』

「おあー！やべぇ！いきなりかよ！」

「まじか…本気出さねぇとやべぇかも」

『んふっふ〜ドリンク入れちゃおうかな〜』



「…ん？」

「あ？」

『ぐはぁっ！もうやだ痛てぇよお！！』

５０魚→←＊４８魚＊

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す