３２魚 ページ3
『あ、やべ…』
シルクとの生活が始まって１週間。
実はまともに家にいない。
それもそのはず、ちょっと遠くのアスレへ遠征したり事務所のお偉いさんと旅行。
はたまた締切に追われて納品先でものを描かせていただいたりしていたからだ。
『あ、マサイ？悪い、味噌貸して！』
「…なんだそりゃ。ちょっと待ってろ、鍵開いてんだろ？」
『サンキュー開いてる〜』
今日はシルクが珍しく会社に行ってるから帰ってくるまでに飯を作ってやろうと奮闘中。
ブリの照り焼きに冷しゃぶとほうれん草の胡麻和え、わかめサラダとキャベツの味噌汁。
ザ・和食。
味噌汁の味付けのタイミングで気づいてしまったのだがそういえば味噌を切らしていた。
んで、マサイに即電話。
「ほらよ、持ってきたぜ」
『サンキュ〜！あ、マサイも食ってく？』
即日配送マサイ便。
今日はブリも安かったし、ちょっと多めに作ってある。
このFischer'sハウスはアポなしでいきなりメンバーが現れることがあるから多く作ったところで問題は無い。
「…いや、いい。」
マサイは俺の顔を一度しっかりとみて、微笑みながら首を横に振った。
俺が不思議そうな顔をすると、いつものように額に口付けてから一言残して部屋から出ていった。
「初めての手料理を邪魔したら悪いだろ」
『バカマサイがこの野郎…』
俺は真っ赤になった顔を隠すように味のついていない鍋に味噌をぶち込んだ。
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「ただいま〜くぁ…眠い…」
家に帰った時にすでに玄関が開いていて、明るくなってるだけでこんなに安心するんだな。
『おかえり。風呂湧いてるし飯もあるけどどっち先がいい？』
裸エプロン、なんて野暮なことはなくシックなカラーのエプロンに身を包んだAがリビングから顔を覗かせた。
「んー…お前ってのは無し？」
『あるわけねぇだろ馬鹿野郎』
あー、幸せってこういうこと言うんだよな。
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ぐるり。(プロフ) - しみずさん» んわー！しみずさんありがとうございます！無意味なパート2ですが、今後ともよろしくお願い致します(ﾉﾟДﾟ)ﾉ↑↑↑ (2018年1月13日 9時) (
レス) id: d12cac2abb (このIDを非表示/違反報告)
しみず(プロフ) - わわわ、いつの間にパート２…！！続編おめでとうございます、これからもひっそりとファンで居させてください…！！無理のなさらない程度に更新ふぁいとです…！！ (2018年1月13日 3時) (レス) id: 516966c55c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぐるり。 | 作成日時：2018年1月12日 18時
