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43魚 ページ20

「お前めっちゃ不機嫌じゃん」

『うるせーダーマ。別になんとも思ってねーよ』




家主のいない部屋の隅で固まるこいつは本当にめんどくさい。
控えめに言ってまじめんどくさい。



今頃シルクは実家に戻って従姉妹と動画を撮っているはずだ。





「あのなぁ…ネタだろあんなもん」

『わかってらぁよそんなこと。…だから気にしてねぇもん』




さっきからこの繰り返し。
理由は至極簡単で、醜い嫉妬なわけだ。






シルクが自分を置いて従姉妹と恋人紛いの動画を撮っていることに。




付き合う付き合わないという茶番をしていることに。







「…貴様の気持ちもわからん事もない」




家人の断りもなしに冷蔵庫を開け、入っていたお茶を飲む。




アイスクライマーは膝を抱え俯いたままだ。





「俺だってもし彼女がいて、いくら将来親戚になるといえ男と同じ部屋の同じベッドの上に座っていたら腸が煮えくり返る」





少しだけ、顔を上げた。





「ましてお前らは同性、あの子の方が世間的にはくっ付いて正解。だからって貴様はそれをおめおめと許せるのか?」

『いやだ』

「だろ?……今お前に出来ることは、あいつを信じること。ちがうか?」





そこまで聞いてハッとしたのかアイスクライマーは立ち上がり俺の顔をマジマジと見つめた。






『ダーマちゃんにそんなことを言われるなんて思いもしなかった』

「貴様は俺をなんだと思ってたんだ?」

『朴念仁』

「殴るぞ?」





その後俺とアイスクライマーはいつもの公園へ向かい、アスレ鬼タイマン勝負を撮影した。





そしてのこのこと帰宅してきたシルクに見つかり、2対1のタイマンになったのはまた別の話。

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設定タグ:Fischer's , シルク , 男主   
作品ジャンル:恋愛
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ぐるり。(プロフ) - しみずさん» んわー!しみずさんありがとうございます!無意味なパート2ですが、今後ともよろしくお願い致します(ノ゚Д゚)ノ↑↑↑ (2018年1月13日 9時) (レス) id: d12cac2abb (このIDを非表示/違反報告)
しみず(プロフ) - わわわ、いつの間にパート2…!!続編おめでとうございます、これからもひっそりとファンで居させてください…!!無理のなさらない程度に更新ふぁいとです…!! (2018年1月13日 3時) (レス) id: 516966c55c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぐるり。 | 作成日時:2018年1月12日 18時

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