旅に出ます3 ページ23
「あれ、A寝ちゃった…?」
ベッドの場所が分かったから教えてあげようと思ったのに、既にAは寝息を立てていた。
起こしたら可哀想だよね…
「よいしょ…相変わらず軽いなぁ」
体の下に手を入れ抱き抱えると、もぞもぞ動くA。
なんか弟達みたいだ。
元々はこんなに日差しに弱くなかったし、外でもガンガン遊んでた。
たぶん、怖いんだと思う。
1回大きな病気してるし、たぶんAの事だから倒れて迷惑かけたくないって思ってるんだろ。
「俺たちは誰も迷惑だなんて思ってないからね」
二階にあるベッドにAを下ろして布団をかける。
窓は…よし、開けてあるね。
スヤスヤと眠るAが本当に可愛く見えて、弟達にするみたいにおでこを撫でておいた。
早く起きてきなよ。
シルクもみんなも俺も、待ってるから。
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『…寝ちまったのか』
誰かが移動させてくれたのか、気づけばベッドで寝ていた。
日差しに当たることが一番の治療法だって、腐るほど言われてたんだけどな。
俺は海パンにパーカーを羽織り、ベランダから海へと向かった。
『待たせたな』
「お前もう大丈夫なのか?」
パラソルの下、ご丁寧に用意された椅子に座り海を眺めていたダーマの肩にもたれかかる。
『おう、30分くらい寝てたろ?大丈夫』
「あー!!Aがダーマと浮気してるー!!」
波打ち際ではしゃいでいたペケたんが俺を見つけ叫んだ。
誰が浮気じゃいコラ。
「お前!!カンタの次はダーマか?!」
『おめーは少し信じるっつーことを覚えろハゲ!』
「……Aちょっとこっち向け」
『ん?なにダーマちゃん』
ちょいちょい、と手招きするもんだから腰を軽く屈めた。
そのままダーマは俺のパーカーの襟を引き、唇ギリギリのところに口付けた。
「ファーーー?!?!」
「え、え、ダーマどうしたの?」
「熱にやられたか…」
「日差しじゃない?」
「俺の頭はまともだぞー」
「そんなこと言ってないでさ…シルク…あー!早い!走ってるー!」
「……二人ともぶん殴る」
『俺は被害者だろ?!』
俺とダーマは二人して海にぶん投げられ、そのままFischer's全員で海で遊ぶことになった。
俺は被害者だぞ!
でもまぁ、シルクもダーマもマサイもモトキもザカオもペケたんもンダホも笑ってるからいっか。
『よーしお前ら!ビーチバスケしようぜ!』
「弾まねぇだろあほ!」
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ぐるり。(プロフ) - しみずさん» んわー!しみずさんありがとうございます!無意味なパート2ですが、今後ともよろしくお願い致します(ノ゚Д゚)ノ↑↑↑ (2018年1月13日 9時) (レス) id: d12cac2abb (このIDを非表示/違反報告)
しみず(プロフ) - わわわ、いつの間にパート2…!!続編おめでとうございます、これからもひっそりとファンで居させてください…!!無理のなさらない程度に更新ふぁいとです…!! (2018年1月13日 3時) (レス) id: 516966c55c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぐるり。 | 作成日時:2018年1月12日 18時