ラブコール［小森隼］2 (ページ5)

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ポケットページ5

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A「こんなに歩くなら電車使おうよ」

あれからもう10分も歩いてる少し疲れた

隼「逆になんでそんな早く疲れるの？」

でたでた逆にって言葉。隼くんよく使うよね

A「ごめんね好きだから許して」

隼「じゃー、はい。俺の右側来て」

「？」って思ったけど、後ろから隼くんの右側にまわった

...もっと手繋いでたかったけどなあ

なんて

そう思ってると今度は左の手を掴んでポケットに入れられた

隼「Aの手冷た。死んだ？」

A「死んでないし隼くんだって冷たい」

隼「店につくまでこうしてあげる」

....嬉しいなあ
たまにギュって少しだけ強く握ってくるのも、「疲れたあ」って言うと「はいはい」って可愛い困り顔で笑いながら私の歩くペースに合わせてくれたり。

気づけばカイロの暖かさはいつのまにか消えていて。

A「あ、私カイロもう一個バッグに入ってるけど使う？」

隼「使わなくたってあったかいっしょ」

A「そっか。んふふ。嬉しい」

隼「ここ曲がってすぐの店」

どこなんだろう、初めて来る道だなあ

曲がってみるとチェーン店ではない焼肉屋さん

隼「ここ美味いらしい」

入ると「予約した小森です」って。

予約してくれてたんだ。

席に案内され、ポケットの中で繋いでいた手をわたしから離した

恥ずかしいもん

隼「なんで離したの」

A「恥ずかしいでしょ」

ふーんって言いながらわたしの前を歩き出した隼くん

ちょっと怒ってるでしょって言うと無視するのムカつくけど可愛い

席に座って、メニュー表を広げる

何にしようかなあ隼くんをみると眉間に皺を寄せてすごく迷ってるの。

A「可愛い」

隼「このセットにしようよ」

相変わらずこういうこというと無視かはいはいしか答えてくれないのそこもまた可愛いけどね。

店員さんを呼んで注文する隼くん

隼「A飲み物なんにする？」

A「...あ、えーと隼くんと一緒の」

隼「だと思った。...じゃあそれ二つで」

頼み終わり、少しの沈黙が続く

いつもならスマホを触る隼くんだけどずっとメニューを見てるの

A「食べたいのあれば頼みなよ」

シャワー浴びたらしく、いつもと違くて前髪ありの隼くんレアレア

隼「ねー見てこれ、カップル割だって。」

A「...私達付き合ってるんですか！」

そういうと少し悩み始める隼くん

いつもなら冗談っていうのに。