ラブコール［小森隼］2

大好き ページ15

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A「もしもし隼くん？」

隼「あ、もしもしごめんね」



電話するの、何日ぶりだろう それに最近顔も見てないよ

隼「なんかめっちゃ声聞きたくなった 笑あー...笑」

A「なにそれ嬉しい、私も隼くんの声聞けて幸せ！午後からの仕事も頑張れそう」


こんなこと言ってくれるなんて...前までは私が電話するたび舌打ちしてきたり、んーとかしか言わなかったのにね。
それも可愛くて好きだったけど、今の方が良いよねこんなに隼くんに愛されてるの


隼「最近前みたいに騒がしくなくなったからね」


だって、隼くん私のこと好き なんでしょ？
好意を寄せてくれてる人の前でやかましくなれないよ それに、私も隼くんの事だいすきだし


A「うるさい人って嫌われるらしいし」

隼「うん俺静かな人好きだもん 笑」

A「好きだなあやだやだ...」

隼「え？誰のこと？」

ほら、ずーっと前からいつもいつも隼くんにしか 好き って言ったことないのにこうやってイジワルしてくる

亜嵐くんにもハナちゃんにも、最近は玲於くんからも 本当に付き合ってないの？って言われるようになっちゃった


ほんとだよね。こんなに好き好き言ってるのに付き合ってないんだよ 私達 自分でも不思議だなあって思っちゃうもん


A「やだ言いません」

隼「クックックッ 僕悲しいなあ〜笑」


いつも仕事以外では俺 なのにこういう時だけ変に僕って使う隼くん


そう思っていると、階段を誰かがのぼってくる音がした

A「ちょ、っとまってね」

階段から落ちないように手すりにつかまり誰が来たか下を見る


A「ハナちゃん！」

サンドウィッチを右手で持って左手でスマホをいじりながら階段をのぼってきた

A「うあっ！びっくりしたじゃん...懲役50年」

そう言いながら私のところにダッシュして来てくれて、私の携帯を奪われた

A「あっ！」

ハナ「もしもし、隼くん？」

...もう、なに話してるのハナちゃんと隼くん


せっかく2人で話せてたのに...けど、ハナちゃんと隼くん話してるとこ見てるのなんか好き

私の大好きな友達と私の大好きな人が話してるの


ハナ「...うん！そうそう、あー、うん」


それから何分か、ハナちゃんと隼くんは電話していた


たまに、隼くんの声がして 隼くんが私の名前を呼んでくれるの そのたびニヤケちゃってハナちゃんの腕にギュってしちゃう

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